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吉田久一とその時代

仏教史と社会事業史の探求

近代仏教史と社会事業史/仏教社会福祉史の確立者・吉田久一の学問を読み直し、今後の研究に不可欠な視座を提供する画期的学術論集。

著者 大谷 栄一
大友 昌子
永岡 正己
長谷川 匡俊
林 淳
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2021/03/31
ISBN 9784831855633
判型・ページ数 A5・552ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
戦後、近代仏教史と社会事業史/仏教社会福祉史の分野を確立した吉田久一。その学問に各分野を代表する研究者らが真っ向から向き合い、それぞれの立場・関心から読み直す。今後の研究に不可欠な視座を提供する画期的学術論集。
はじめに(大谷栄一・大友昌子・永岡正己・長谷川匡俊・林 淳)

Ⅰ 「吉田久一」とは誰か?
 吉田久一の生涯と仕事(永岡正己)
 吉田久一の社会事業史研究(大友昌子)
 吉田久一の近代仏教史研究(大谷栄一)
 吉田久一と沖縄――吉田久一と沖縄留学生をめぐるミクロストリア(宮城直子)
 コラム 〝思へばこの世は仮の宿〟(下重暁子)

Ⅱ 吉田史学を捉え直す
 戦後日本史学と吉田久一(池田智文)
 社会福祉の歴史研究と時期区分――吉田久一の「社会事業史研究」をめぐって(元村智明)
 吉田史学における近代仏教史の時期区分(林 淳)
 コラム 満州・朝鮮キリスト教社会事業史の足跡(永岡正己)

Ⅲ 吉田社会福祉論を再考する
 吉田久一が提起した社会福祉理論の課題――問題と人間の「乖離」と、歴史への「歯止め」について(岩崎晋也)
 一九五〇年代の吉田久一における「近代」と「国民」――アジア情勢とナショナリズムを背景として(石井洗二)
 吉田久一と池田敬正(今井小の実)
 コラム 福田会育児院史研究の継承を目指して(宇都榮子)

Ⅳ 福祉と宗教の交わりを探求する
 吉田久一の「仏教福祉」の歴史研究について――「否定の論理」の視点から(長谷川匡俊)
 遊行僧の系譜と福祉実践――吉田久一の所論が提起した意義(宮城洋一郎)
 吉田久一と仏教福祉思想――原始仏教・鎌倉仏教への関心をめぐって(清水海隆)
 コラム 大正大学社会事業研究室と吉田史学(石川到覚)

Ⅴ 吉田史学を超えて
 清沢満之と吉田久一(碧海寿広)
 吉田久一史学の構造と方法――主体と対象史の関係論をめぐって(繁田真爾)
 監獄教誨からみる吉田久一と「近代主義」(江連 崇)

あとがき(大谷栄一・大友昌子・永岡正己・長谷川匡俊・林 淳)

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