法然と親鸞の信仰 上 【講談社学術文庫】

著者 倉田 百三
出版社 講談社
ジャンル 日本仏教 > 浄土宗系
シリーズ 講談社学術文庫
ISBN 9784061581555
判型・ページ数 文庫・165ページ
定価 本体660円+税
在庫 品切れ・重版未定
「信仰というものは、生きるために必要な、日々に欠くことの出来ない、実際に役立つものでなくてはならぬ。心の平和のためにも、また身体をいわゆる肉弾となして、実生活にぶっ突かって行く時にもなくてはならない最後の『拠りどころ』でなくてはならぬ」と考える著者が、法然と親鸞の信仰について、情熱をかたむけて説いた名著。本巻では、法然の生涯について語ったのち、「一枚起請文」の成立ちから奥義までをわかりやすく注釈します。

はしがき

第一章 内容一般
  1.縁起
  2.異説
  3.動機
第二章 法然の生涯(その時代的背景)
  1.誕生と生い立ち
  2.出家
  3.修道の目的
  4.法然の人となり
  5.彷徨時代初まる
  6.暗黒時代
  7.真信打発
  8.仏の境涯と人間の命数
  9.名号の意味
  10.時代についての予言
  11.長明の方丈記と兼実の玉葉
  12.末法の世相と無常感
  13.一切善悪の凡夫人の救済
  14.新宗教の旗幟
  15.釈尊以来の大導師
  16.大原問答
  17.法然の勝利
  18.大原談義と鴻門の会
  19.浄土宗の事実上の承認
  20.法難時代はじまる
  21.清濁併せ呑む法門
  22.念仏禁止
  23.法然と兼実
  24.配流の法然
  25.赦免の沙汰
  26.臨終と絶筆一枚起請文
  27.滅後
  28.主要人物の略伝
  29.法然までの念仏門の歴史
第三章 一枚起請文講評
  1.そのまま素直に
  2.ただ一つのもの
  3.理智の苦悩
  4.素直な、悪びれない謙遜
  5.まじりなき念仏
  6.三昧発得
  7.法然にともなう異象
  8.全文の眼目
  9.うつしみの実感
  10.浅ましき穢土
  11.入信と境遇の背景
  12.三心四修
  13.偽善と偽悪
  14.誓いをたのむ心
  15.ほれぼれと唱える
  16.愚かものの一念
  17.聖とは何か
  18.とどめを刺す
  19.念仏と世の渡り様
  20.申さるるほど申せ
  21.生活の虎の巻
  22.生きる欲望の強さ
  23.念仏申さるるように決めるわけ
  24.人生の実相
  25.人生の鍵は正義か犠牲か
  26.虚無の足下からひらける
   27.今一息の不徹底(親鸞出世の必然性)

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