話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
「天橋立学」への招待
“海の京都”の歴史と文化
日本三景として名高い京都・天橋立の文化的価値を、幅広い視点から改めて考察し紹介する、天橋立の今を知るための格好のガイドブック
著者 | 天橋立世界遺産登録可能性検討委員会 編 |
---|---|
出版社 | 法藏館 |
ジャンル | 歴史・資料 > 歴史 |
出版年月日 | 2017/03/12 |
ISBN | 9784831862365 |
判型・ページ数 | A5・332ページ |
定価 | 本体1,500円+税 |
在庫 | 在庫あり |
京都丹後の天橋立は、宮島・松島と並ぶ日本三景の一つとして知られ、約300万人の観光客が訪れていることからわかるように、その風光明媚な景観は現代の人々を魅了し続けている。
本書では10年間にわたって実施されている調査・研究にもとづきつつ、天橋立の「文化的価値」について、日本史学・考古学・美術史学・歴史地理学・文学・風景学・森林植生学といった幅広い分野の研究者たちによって、従来とは異なる視点から深く考察されるだけでなく、その考察結果が平易に語られており、まさに天橋立の古代から現代までを含めた長いスパンの歴史を、より深く知るための格好のガイドブックとなっている。
【本書の特色】
◆「日本三景」としての歴史はもちろん、「日本三景・天橋立」以前の長い歴史についてもこれまでにない視点から検討され、その歴史に埋もれた地域の姿を再発見し、天橋立を再評価する画期的な試みの数々を収録。
◆現地調査や文献精査の記録だけでなく、海外の世界遺産との比較考察や地元宮津で有志によって取り組まれた活動の記録や周辺の文化財分布地図までを収録した決定版。
本書では10年間にわたって実施されている調査・研究にもとづきつつ、天橋立の「文化的価値」について、日本史学・考古学・美術史学・歴史地理学・文学・風景学・森林植生学といった幅広い分野の研究者たちによって、従来とは異なる視点から深く考察されるだけでなく、その考察結果が平易に語られており、まさに天橋立の古代から現代までを含めた長いスパンの歴史を、より深く知るための格好のガイドブックとなっている。
【本書の特色】
◆「日本三景」としての歴史はもちろん、「日本三景・天橋立」以前の長い歴史についてもこれまでにない視点から検討され、その歴史に埋もれた地域の姿を再発見し、天橋立を再評価する画期的な試みの数々を収録。
◆現地調査や文献精査の記録だけでなく、海外の世界遺産との比較考察や地元宮津で有志によって取り組まれた活動の記録や周辺の文化財分布地図までを収録した決定版。
はじめに(宗田好史)
第一章 景観・保全管理
一 地理的景観
天橋立周辺の地理的環境
――地質・地形と気象についての概観――(上杉和央)
二 歴史資料
史料にみえる天橋立と宮津
――『宮津市史 史料編』より――(上杉和央)
名所地誌にみる天橋立(仲 隆裕)
三 視点場
天橋立における歴史的景観の変遷と地域住民の景観評価に関する研究(深町加津枝・奥 敬一)
四 マツ林の管理
天橋立の管理方針とそれに応じた景観変化の予測と評価(深町加津枝)
五 砂・水質の管理
京都府における天橋立の砂浜保全の取り組み(森 宣和・山口睦雅)
六 植生
天橋立およびその周辺部における植生変遷(高原 光)
第二章 芸術
一 絵画
絵画作品に描かれる天橋立について(上杉和央)
二 文学
神話・文学の中の天橋立(上杉和央)
王朝和歌における「天の橋立」(赤瀬信吾)
文学作品における天橋立の独自性
――中国文学との比較を中心に――(小松 謙)
三 能
能『丹後物狂』と世阿弥・井阿弥、そして義満(天野文雄)
四 写真・風俗・観光
絵葉書に見る天橋立(吉野健一)
五 庭園
天橋立と日本庭園(仲 隆裕)
第三章 宗教
天橋立の歴史的景観(山田邦和)
天橋立と宗教遺産群Ⅰ
――古代から中世――(菱田哲郎)
海上他界観の普遍的な価値の証明(上田純一)
宗教都市としての天橋立(山田邦和)
天橋立図
――雪舟がみた中世の風景――(福島恒徳)
天橋立と宗教遺産群Ⅱ
――中世から近世の石造物――(菱田哲郎)
第四章 評価
天橋立における砂州保全と松林利用の歴史的経過について(吹田直子)
景勝地からのアプローチ(上杉和央)
第五章 地元の取り組み
「天橋立を世界遺産にする会」の取り組みについて(天橋立を世界遺産にする会会長 今井一雄)
「天橋立を守る会」の活動について(天橋立を守る会会長 小田彰彦)
あとがき(仲 隆裕)
巻末付録:天橋立とその周辺の主な文化財
執筆者紹介
第一章 景観・保全管理
一 地理的景観
天橋立周辺の地理的環境
――地質・地形と気象についての概観――(上杉和央)
二 歴史資料
史料にみえる天橋立と宮津
――『宮津市史 史料編』より――(上杉和央)
名所地誌にみる天橋立(仲 隆裕)
三 視点場
天橋立における歴史的景観の変遷と地域住民の景観評価に関する研究(深町加津枝・奥 敬一)
四 マツ林の管理
天橋立の管理方針とそれに応じた景観変化の予測と評価(深町加津枝)
五 砂・水質の管理
京都府における天橋立の砂浜保全の取り組み(森 宣和・山口睦雅)
六 植生
天橋立およびその周辺部における植生変遷(高原 光)
第二章 芸術
一 絵画
絵画作品に描かれる天橋立について(上杉和央)
二 文学
神話・文学の中の天橋立(上杉和央)
王朝和歌における「天の橋立」(赤瀬信吾)
文学作品における天橋立の独自性
――中国文学との比較を中心に――(小松 謙)
三 能
能『丹後物狂』と世阿弥・井阿弥、そして義満(天野文雄)
四 写真・風俗・観光
絵葉書に見る天橋立(吉野健一)
五 庭園
天橋立と日本庭園(仲 隆裕)
第三章 宗教
天橋立の歴史的景観(山田邦和)
天橋立と宗教遺産群Ⅰ
――古代から中世――(菱田哲郎)
海上他界観の普遍的な価値の証明(上田純一)
宗教都市としての天橋立(山田邦和)
天橋立図
――雪舟がみた中世の風景――(福島恒徳)
天橋立と宗教遺産群Ⅱ
――中世から近世の石造物――(菱田哲郎)
第四章 評価
天橋立における砂州保全と松林利用の歴史的経過について(吹田直子)
景勝地からのアプローチ(上杉和央)
第五章 地元の取り組み
「天橋立を世界遺産にする会」の取り組みについて(天橋立を世界遺産にする会会長 今井一雄)
「天橋立を守る会」の活動について(天橋立を守る会会長 小田彰彦)
あとがき(仲 隆裕)
巻末付録:天橋立とその周辺の主な文化財
執筆者紹介