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催眠術の日本近代【法蔵館文庫】

明治日本を席巻した「催眠術ブーム」。知と欲望が渦巻いたその盛衰をたどり、日本近代史の知られざる横顔を鮮やかに描き出す!

著者 一柳 廣孝
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
シリーズ 法蔵館文庫
出版年月日 2025/09/15
ISBN 9784831827074
判型・ページ数 文庫・272ページ
定価 本体1,100円+税
在庫 未刊・予約受付中
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あらかじめご了承ください。

〈宗教〉と〈科学〉、そして〈オカルト〉のはざまで、さまざまな主体を巻き込みながら狂い咲いた催眠術。知と欲望が渦巻く明治日本の「催眠術ブーム」の奔流から、近代日本の知られざる横顔を鮮やかに描き出す!
はじめに

Ⅰ 催眠術の登場――合理と非合理のはざまで
1 催眠術の移入
「こっくりさん」の向こう側/催眠術の移入/アカデミズムと催眠術/催眠術と小説・演芸/催眠術ブームの断絶
2 異形としてのメスメリズム
メスメリズムの移入/メスメリズムとスピリチュアリズム/メスメリズムと「電気」
3 「幻術」の発見
催眠術と幻術のあいだ/幻術としての「忍術」/近藤嘉三『幻術の理法』『魔術と催眠術』/気合術師、浜口熊嶽
4 「幻術」の歴史
幻術の歴史/幻術とキリシタン/『動物電気概論』と『魔術と催眠術』の〈絵〉

Ⅱ 催眠術ブームの背景
1 明治三十六年の催眠術
催眠術ブームの再来/「脳」と「神経」と催眠術/催眠術書の中身/催眠術と心霊学/「万能薬」としての催眠術/催眠術の「霊」的理論
2 幸田露伴「術比べ」の周辺
催眠術は「邪法」か「科学」か/「狐」というメタファー/憑物信仰と催眠術/写真・玉突き・催眠術
3 アカデミズムと権力/制度
『催眠術及ズッゲスチオン論集』の刊行/心理学・精神医学の眼差し/心理学と精神医学の「学」的附置/犯罪としての催眠術/宮崎県の私為医業被告事件

Ⅲ 変質する催眠術
1 森鴎外「魔睡」の象徴性
鴎外と「魔睡」/明治四十二年の催眠術/誘発される「性」
2 「千里眼事件」の波紋
千里眼事件と催眠術/メディアの眼差し/福来友吉の挫折/「催眠術」から「霊術」へ

Ⅳ 霊術の時代
1 霊術のバックグラウンド
大槻快尊「精神療法の話」/心理学の「心霊」からの撤退/高橋五郎の「心霊哲学」/マイヤーズの「潜在意識」/精神分析の危うさ/禅と催眠術
2 多面体としての霊術
村上辰午郎の催眠術普及運動/多面体としての霊術/霊術の営業戦略/太霊道と大本教/「神経病」の時代のなかで
3 霊術の行方
庶民の眼差し/霊術ブームの終焉

おわりに――世紀末と現代日本

あとがき/文庫版あとがき

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