倶舎論の原典解明 【名著復刊】

世間品

本邦における倶舎論の原典研究の一大成果を25年ぶりに復刻。チベット訳倶舎論世間品とその称友釈梵文とを和訳、註解を附す。

著者 山口 益
舟橋 一哉
出版社 法藏館
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
シリーズ 各シリーズ > 名著復刊
出版年月日 2012/10/20
ISBN 9784831865281
判型・ページ数 A5・572ページ
定価 本体19,000円+税
在庫 品切れ・重版未定
本邦における倶舎論の原典研究の一大成果を25年ぶりに復刻。チベット訳倶舎論世間品とその称友釈梵文とを和訳、註解を附す。註解ではチベット訳にのこる安慧・満増の釈をも参照した。
緒言

第一章 世間

第一節 三界
 第一項 序説
 第二項 欲界
 第三項 色界
 第四項 無色界
 第五項 三界の名義
 第六項 三界の數
 第七項 三界の住相  
第二節 五趣
第三節 七識住
第四節 九有情居
第五節 四識住
第六節 四生
 附論 化生は死して遺る所なし
第七節 中有
第八節 中有説の論據
 第一項 理論的根據
 第二項 聖教における根據
第九節 中有の形状
第十節 中有の九門分別
 傍論 中有の時的規定
第十一節 四種の入胎
第十二節 無我と中有と輪廻

第二章 十二因縁

第一節 三世兩重の因果
第二節 十二支の體
第三節 四種の縁起と佛陀の聖意
 第一項 四種の縁起
 第二項 四種の縁起と佛陀の眞意
第四節 何故に十二因縁は唯だ有情のみに關して説くか
第五節 十二因縁の略攝
第六節 十二因縁の輪的相關關係
 第一項 十二支の継次的制約
 第二項 縁起法と縁己生法
 第三項 世親の十二因縁
第七節 無明について
 第一項 無明の名義
 第二項 八觸及び三觸
第十節 受について
 第一項 六受
 第二項 附論 受及び觸の生起に關する時間的關係
 第三項 十八心受
 第四項 意近行と界繋等
 第五項 十八意近行と有漏・無漏の分別
 第六項 附論 餘の支を略述する理由
第十一節 惑業事としての十二因縁の喩説

第三章 有情に関する種類の問題

第一節 四有とその染不染、及びその三界に對する關係
第二節 有情の住 四食
第三節 有情の沒
第四節 有情世間の生住沒における三聚

第四章 器世間

第一節 三界の根本 三輪 (第十一巻)
第二節 九山
第三節 八海
第四節 四大洲
第五節 贍部洲の山河
第六節 地獄[捺落迦]
 第一項 八熱地獄
 第二項 八捺落迦の十六增
 第三項 傍論 獄卒について
 第四項 八寒捺落迦
第七節 日と月
第八節 天器及び諸天
 第一項 妙高山の四層級
 第二項 三十三天
  附論 風の順逆と薫香の遠近
 第三項 空居天
 第四項 六欲天行婬の相
 第五項 諸天の初生
 第六項 欲生と樂生
 第七項 天器の遠近
 第八項 下天の上昇
 第九項 夜摩等の天宮の量
第九節 千世界
第十節 有情の身量
第十一節 有情の壽量
 第一項 善趣の有情
 第二項 悪趣の有情
 第三項 中夭

第五章 有情物・器世間の変化及び運命

第一節 変化の基礎[色及び時の量] (第十二巻)
 第一項 色・名・時の最小限
 第二項 空間[色]の量
 第三項 時間の量
 第四項 一年中の六月に一書夜を減ずる理由
第二節 劫及び四劫
 第一項 壊劫
 第二項 成劫
 第三項 住劫
 第四項 劫
第三節 諸佛菩薩
 第一項 菩薩の長時を期して佛果を希望する所以
 第二項 諸佛・菩薩の世に出現する時
 第三項 輪王の出世
第四節 劫初の有情と國王の協立
第五節 劫減時の大小の三災
 第一項 小の三災
 第二項 大の三災

梵文稱友疏世間品[荻原本]正誤訂正表

索引

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