最澄の思想と天台密教

最澄の撰著からその思想の深義を読み込み、後継者の学問の底流と展開を探る。天台教学と真言密教の一致を新たな視点から解明する書。

著者 大久保 良峻
出版社 法藏館
ジャンル 日本仏教 > 天台宗系
出版年月日 2015/06/30
ISBN 9784831873903
判型・ページ数 A5・388ページ
定価 本体8,000円+税
在庫 在庫あり
日本天台宗を確立した最澄の思想は、どのように継承されてきたか。最澄の撰著
からその深義を読み込み、後継者の学問の底流と展開を探る。天台教学と真言密
教の一致を新たな視点から解明する書。
まえがき

 I 最澄の思想概説
最澄と天台密教
 一 はじめに
 二 最澄の密教学
 三 天台教学と密教学
 四 徳一との論争と密教
 五 まとめ
日本天台創成期の仏教 最澄と円仁を中心に
 一 最澄と円仁
 二 修行の階梯について
 三 現実肯定の思想
 四 その他の問題

 Ⅱ 最澄の思想 その源流と新機軸
天台教学における龍女成仏
 一 はじめに
 二 『法華経』提婆達多品の龍女成仏
 三 『法華文句』と『法華文句記』の解釈
 四 日本天台における解釈
 五 結語
最澄の教学における成仏と直道
 一 成仏論の問題点
 二 大直道思想について
 三 『註無量義経』について
 四 結語
最澄の成仏思想
 一 宗祖としての教学的特色
 二 最澄の成仏思想の帰結
 三 徳一との論争と密教義
 四 行位の問題
 五 結語
最澄と徳一の行位対論 最澄説を中心に
 一 行位論鳥瞰
 二 初発心について
 三 通教の十地について
 四 結語
名別義通の基本的問題
 一 問題の所在と基本説の確認
 二 名別義通の諸様相
 三 小結
最澄の経体論 徳一との論諍を中心に
 一 はじめに
 二 天台の経体に対する徳一と最澄の議論
 三 徳一の経体説への論難をめぐって
 四 その他の問題点
 五 結語

 Ⅲ 天台密教の特色と展開
安然と最澄
 一 問題の所在
 二 最澄の著作と安然
 三 法相宗に関連して
 四 結語
天台密教の顕密説
 一 顕教と密教
 二 秘密教としての『法華経』
 三 密教と秘密不定数
 四 顕教と円教
 五 結語
一念成仏について
 一 一念成仏とは
 二 一念と時間
 三 成仏と一念
 四 『五部血脈』「一念成仏義」について
 五 結語
発心即到と自心仏
 一 心と成仏
 二 発心即到
 三 自心仏
 四 結語
東密における十界論
 一 はじめに
 二 東密の基本文献に見る十界
 三 『声字実相義』の註釈をめぐって
 四 安然と東密義
 五 結語
『大日経疏指心鈔』と台密
 一 台密と東密
 二 『大日経疏指心鈔』における空海説の展開
 三 即身成仏思想に関する若干の問題
 四 『大日経疏指心鈔』の意義 結びに代えて
台密諸流の形成
 一 はじめに
 二 最澄の密教
 三 『四度授法日記』に見られる諸流
 四 台密十三流について 結語に代えて
 Ⅳ 訳註 円仁撰『金剛頂経疏』大綱・玄義
はじめに
金剛頂大教王経疏巻第一

あとがき
索引

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