中世仏教絵画の図像誌

経説絵巻・六道絵・九相図

著者 山本 聡美
出版社 吉川弘文館
ジャンル 美術
出版年月日 2020/02/20
ISBN 9784642016636
判型・ページ数 A5・477ページ
定価 本体8,500円+税
在庫 在庫あり
日本美術史は、仏教との関係を看過して語りえない。
漢訳仏典を淵源とする図像が絵巻や掛幅に広く用いられ、時に、世俗の文学や伝承とも結びついて多義的な意味と霊性を獲得した。
因果応報観に基づく絵巻、六道輪廻と救済を説く六道絵、朽ちてゆく死体を描く九相図など、中世日本における闇の表象を取り上げ、各々の図像成立と受容の歴史に迫る。
序 日本中世の絵画と経説

Ⅰ 経説絵巻論
 1 「地獄草紙」「餓鬼草紙」―経説絵巻の手法
 2 「病草紙」―経説から説話へ
 3 「辟邪絵」―経説の痕跡
 4 「伴大納言絵巻」―破戒の図像
 5 「粉河寺縁起絵巻」―救済の図像

Ⅱ 宝蔵絵論
 1 後白河上皇と常盤光長―宝蔵絵誕生と絵師伝説
 2 「放屁合戦絵巻」―中世後期の宝蔵絵再生

Ⅲ 六道絵論
 1 「六道絵」の淵源―鳥羽安楽寿院の炎魔天堂
 2 「六道絵」の構成―聖衆来迎寺本「閻魔王庁幅」の位置
 3 「六道絵」の構図―聖衆来迎寺本「地獄四幅」に見る階層構造
 4 「六道絵」の伝来―聖衆来迎寺本の修復と移動
 5 「六道絵」の異本―フリーア美術館本の図像と様式
 6 「六道絵」の終焉―出光美術館本と中世末期南都の信仰

Ⅳ 九相図論
 1 九相図の源流―経説から文学へ
 2 九相図の生成―不浄と無常の図像
 3 九相図の変容―転生する身体

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