話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
たたかう神仏の図像学
勝軍地蔵と中世社会
戦乱に明け暮れる中世社会。
人びとは、仏法により正当化された武を奮い、平和と安穏を創造する神仏を希求した。
軍神(いくさがみ)たる勝軍地蔵(しょうぐんじぞう)は、どのようにして誕生し、時代とともに変貌をとげながら、今日まで生きつづけたのか。列島各地に残る700点余の作例から、勝軍地蔵信仰の誕生と中世的世界観を読み解き、800年にわたる戦争と平和の歴史を辿る。
人びとは、仏法により正当化された武を奮い、平和と安穏を創造する神仏を希求した。
軍神(いくさがみ)たる勝軍地蔵(しょうぐんじぞう)は、どのようにして誕生し、時代とともに変貌をとげながら、今日まで生きつづけたのか。列島各地に残る700点余の作例から、勝軍地蔵信仰の誕生と中世的世界観を読み解き、800年にわたる戦争と平和の歴史を辿る。
Ⅰ 「日輪御影」を読む
1 「日輪御影」
2 甲冑の異人
3 勝軍地蔵の入京
Ⅱ 勝軍地蔵の東漸
1 王城鎮護の地蔵
2 摂家将軍の武威
3 勝軍地蔵の鎌
Ⅲ 三つの円光―太陽と月と星のシンボリズム
1 三光地蔵と三光の図像学
2 とり違えられた肖像
3 日輪信仰の世紀
Ⅳ 勝軍地蔵の図像学
1 異形の地蔵像
2 甲冑騎馬肖像画と勝軍地蔵
3 愛宕勝軍地蔵の図像学
Ⅴ 軍神論―戦勝を担保するもの
1 互酬性という両刃の剣
2 もうひとつの戦争―調伏と鎮魂
3 供犠と軍神―血祭の系譜
4 手負う神仏―軍神の戦争④
Ⅵ 水の神の変貌
1 矢取地蔵譚の水脈
2 水の神としての地蔵
3 湖東の水争いと矢取地蔵
4 羅城門の祈雨争い
5 水の神の変貌
Ⅶ 勝軍地蔵の800年
1 愛宕勝軍地蔵信仰の伝承圏
2 戦国大名、天下人たちの守護神
3 鎮城と火伏の神から近代戦争へ
1 「日輪御影」
2 甲冑の異人
3 勝軍地蔵の入京
Ⅱ 勝軍地蔵の東漸
1 王城鎮護の地蔵
2 摂家将軍の武威
3 勝軍地蔵の鎌
Ⅲ 三つの円光―太陽と月と星のシンボリズム
1 三光地蔵と三光の図像学
2 とり違えられた肖像
3 日輪信仰の世紀
Ⅳ 勝軍地蔵の図像学
1 異形の地蔵像
2 甲冑騎馬肖像画と勝軍地蔵
3 愛宕勝軍地蔵の図像学
Ⅴ 軍神論―戦勝を担保するもの
1 互酬性という両刃の剣
2 もうひとつの戦争―調伏と鎮魂
3 供犠と軍神―血祭の系譜
4 手負う神仏―軍神の戦争④
Ⅵ 水の神の変貌
1 矢取地蔵譚の水脈
2 水の神としての地蔵
3 湖東の水争いと矢取地蔵
4 羅城門の祈雨争い
5 水の神の変貌
Ⅶ 勝軍地蔵の800年
1 愛宕勝軍地蔵信仰の伝承圏
2 戦国大名、天下人たちの守護神
3 鎮城と火伏の神から近代戦争へ