密教美術形成史の研究 北西インドを中心として

著者 安元 剛
出版社 起心書房
ジャンル 美術
出版年月日 2019/03/27
ISBN 9784907022167
判型・ページ数 A5・601ページ
定価 本体12,000円+税
在庫 品切れ・重版未定
「ガンダーラ仏」で知られる北西インドでは、東西文明のせめぎ合いの中で、密教の時代まで仏教が存続し、その影響は中国やチベットにまで及んだ。本書は、その密教美術の形成過程と思想的背景を総合的に分析した、わが国で初めての本格的研究書。世界史的視野から「密教美術の誕生」に迫る。図版多数。
はじめに─「人間学としての密教図像学」を目指して─

第1章 ガンダーラ的古代からインド的中世へ
 ガンダーラ出土の大理石製菩薩頭部と、2世紀後半頃のローマ彫刻
 タパ・ショトールにおける劇的場面の群像について
 火焔を背にしたオェーショー=シヴァ
 ガンダーラ美術における忿怒形の神像について
 スワート・カシュミール地域のブロンズ像の様式的源流について

第2章 北西インドの密教美術
 北西インドにおける密教図像の展開
 変化観音の作例について
 金剛手・金剛薩?の作例について
 『大日経』系毘盧遮那と金剛界五仏の作例について
 女尊の作例について
 印仏・印塔の作例について

第3章 密教美術伝播の諸相
 スピティ・タボ寺の『大日経』系諸尊について
 西チベットにおける地中海世界起源の唐草文について
 「四種護摩本尊並眷属図像」における降三世マンダラ諸尊について
 敦煌・雲南におけるチベット古密教系忿怒尊の作例について
 クメール美術における密教的要素について

第4章 大乗仏教から密教へ
 『荘厳菩提心経』の菩提心説
 ギルギット地域・タルパンの陀羅尼刻文と、観音「随心呪」について
 金剛薩?成就法としての聖衆来迎寺貝葉
 『金剛王菩薩秘密念誦儀軌』と『降三世大儀軌王』
 法身説法と金剛乗
 仏涅槃と金剛乗

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