仏教からよむ古典文学 【角川選書599】

著者 末木 文美士
出版社 KADOKAWA
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
シリーズ 角川選書
出版年月日 2018/02/22
ISBN 9784047036154
判型・ページ数 4-6・325ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 お取り寄せ
出家に憧れながらも愛欲の世界にとどまり、歯がゆい生を送ったように見える源氏物語の登場人物たち。しかしその曖昧さの中にこそ、日本の思想と文学を貫く、王権と仏法の緊張関係が示されているのではないか──。源氏・平家物語から徒然草、能、平塚らいてう、夏目漱石まで。仏教という補助線によって、顕/冥、男性/女性、夢/現などの物語構造を浮かび上がらせ、日本文学の新たな魅力を引き出す全6章。
1 源氏物語と仏教

2 平家物語と仏教

3 能と仏教

  修羅の救い
  大和をめぐる能と宗教
  中世思想の転回と能

4 仏典とその受容

  仏教経典概論
  経典に見る女性
  仏教と夢
  西欧における日本仏教の紹介

5 思想と文学の間

  真福寺写本から見た中世禅
  思想家としての無住道暁
  『徒然草』の酒談義
  良寛と仏教――『法華讃』をどう読むか
  禅と女性

6 愛と修道――漱石のジェンダー戦略

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