死者と霊性【岩波新書 新赤版1891】

近代を問い直す

著者 末木 文美士
出版社 岩波書店
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
シリーズ 岩波新書 新赤版
出版年月日 2021/08/20
ISBN 9784004318910
判型・ページ数 新書・256ページ
定価 本体860円+税
在庫 在庫あり
原発事故とコロナ禍は、否応なく見えざるものの力を思い知らしめた。
見えざるものである死者たちと私たちの関係にも、いま新たな変化が生じている。
末木文美士、中島隆博、若松英輔、安藤礼二、中島岳志、眼に見えない領域をめぐって独自の思索を続けてきた五名が、死者と霊性をキーワードに、来るべき時代について討議する。
《提 言》近代という宴の後で┄┄┄┄┄末木文美士


《座談会》死者と霊性――末木文美士(司会)・中島隆博・若松英輔・安藤礼二・中島岳志

第Ⅰ部
 はじめに――コロナ禍のなかで
 死者とのつながり方
 転換期としての2000年代
 二つの震災をめぐって
 100年単位と1000年単位

第Ⅱ部
 「近代」のとらえ方
 19世紀のグローバル化と神智学
 インドの近代と霊性
 中国の近代と霊性
 日本の近代と霊性
 言語の余白について

第Ⅲ部
 死者たちの民主主義
 「政教分離」と「メタ宗教」
 「宗教」と「国家」の再定義へ
 「メタ宗教」の条件
 天皇と国体をめぐって
 哲学と宗教の再興に向けて


死者のビオス┄┄┄┄┄┄中島岳志
死者と霊性の哲学――西田幾多郎における叡知的源流┄┄┄┄┄若松英輔
地上的普遍性――鈴木大拙、近角常観、宮沢賢治┄┄┄┄┄中島隆博
「霊性」の革命┄┄┄┄┄安藤礼二

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