霊性の日本思想

境界を越えて結びあう

著者 末木 文美士
出版社 岩波書店
ジャンル 哲学・思想
出版年月日 2025/02/13
ISBN 9784000256780
判型・ページ数 4-6・301ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
日本の思想において、「霊性」はいかに捉えられてきたのか。
王権と神仏の拮抗、近代における国家と宗教の一元化と批判、戦後の憲法制定と社会変容など、霊性を軸に新たな思想史の可能性が提示される。その豊かな思想的蓄積から、生者と死者の共存、精神的領域での結合を追求する社会のあり方など、未来への思考をひらく。
Ⅰ 王権と神仏――日本思想史を再考する
 第一章 日本王権論序説――世俗的存在か宗教的存在か
 第二章 王権と儀礼――前近代思想の中の天皇
 第三章 中世仏教の再定義――身体/勧進/神仏
 第四章 「近世」という難問――「中世」でもなく「近代」でもなく
 第五章 復古か革命か――「維新」という転換

Ⅱ 霊性から近代を捉え直す
 第六章 近代化とは何だったのか――隠された霊性
 第七章 さまよえる霊魂――近代の中の来世と霊魂
 第八章 世俗/カルト/霊性――近代国家と宗教
 第九章 夢みる憲法――前文から読む戦後憲法
 第一〇章 きずなとしての霊性――境界を越えて結びあう

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