死者の力

津波被災地「霊的体験」の死生学

著者 高橋 原
堀江 宗正
出版社 岩波書店
ジャンル 哲学・思想
入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2021/09/10
ISBN 9784000614894
判型・ページ数 4-6・328ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
東日本大震災の津波被災地でしばしば語られる「霊」体験。
メディアで取り上げられ、多くの人々の関心を集めてきた。
この切実な体験をどう考えるか。
物語の力、伝統宗教や習俗、儀礼との関わり、残された人の心身のケア、共同体における作用等から「死者の力」に迫る。
被災地住民と宗教者への聞き取りに基づいた調査研究の決定版。
第一章 物語の力──被災地の霊的体験になぜひきつけられるのか……………高橋 原
 メディア報道
 亡き人との再会
 未知の霊、身近な霊(見知らぬ死者、身近な死者)──阪神・淡路大震災との違い ほか

第二章 儀礼の力──被災地の宗教者は霊的体験にどう対処したのか……………高橋 原
 儀礼の効用──「楽になりました」
 宗教的応急手当て(Religious First Aid)
 相談内容──オガミヤとの関係 ほか

第三章 絆の力──被災者たちは亡き人との絆にどう支えられているのか……………堀江宗正
 調査に至った経緯──塞翁さんの話
 継続する絆──調査の目的と鍵となる概念
 日本人にとっての「継続する絆」 ほか

第四章 共同体の力──霊的体験の地域差はなぜ生じたのか……………堀江宗正
 「未知の霊」の「身近な霊」への包摂
 身近な霊と未知の霊の間
 被災地内で語られる「未知の霊」 ほか

第五章 信仰の力──被災地の外から来た信仰者は霊的体験をどのように見たのか……………堀江宗正
 被災地における「宗教」
 スピリチュアルケアの可能性
 復興世俗主義のなかでの宗教者の活動 ほか

結論……………堀江宗正
 1 物語的現実としての死者・霊
 2 霊概念の三モデル
 3 死者の力をめぐって

あとがきに代えて──片方の調査者から見た主観的現実……………堀江宗正

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