死者の民主主義

著者 畑中 章宏
出版社 トランスビュー
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2019/07/20
ISBN 9784798701738
判型・ページ数 4-6・263ページ
定価 本体2,100円+税
在庫 在庫あり
人ならざるものたちの声を聴け!

精霊や妖怪、小さな神々といったものは、単なる迷信にすぎないのだろうか。
それらを素朴に信じてきた人びとこそが、社会の担い手だったのではなかったか。
いま私たちは、近代化のなかで見過ごされてきたものに目を向け、
伝統にもとづく古くて新しい民主主義を考えなければならない。

死者、妖怪、幽霊、動物、神、そしてAI……
人は「見えない世界」とどのようにつながってきたのか。
古今の現象を民俗学の視点で読み解く論考集。
Ⅰ 死者の民主主義
 いまこの国には「死者のための民主主義」が必要である
 「私は死んだのですか?」――大震災をめぐる「幽霊」と「妖怪」
 妖怪と公共
 死者に「更衣」した大勢の若者たち――渋谷のハロウィンをめぐる考察
 日本の祭はどこにあるのか

Ⅱ 人はなぜ「怪」を見るのか
 諸星大二郎論序説
 ITと怪異現象――二一世紀の妖怪を探して
 VTuberは人形浄瑠璃と似ているか?
 江戸時代から続く「日本人のVR羨望」
 アイボの慰霊とザギトワへのご褒美
 あなたは飴屋法水の『何処からの手紙』を見逃すべきではなかった
 「まれびと」としての写真家――齋藤陽道展「なにものか」
 『この世界の片隅に』は妖怪映画である

Ⅲ 日本人と信仰
 縄文と民俗の交差点――八ヶ岳山麓の「辻」をめぐって
 熊を神に祀る風習
 窓いっぱいの猫の顔
 移住漁民と水神信仰
 「休日増」を勝ちとった江戸時代の若者たち
 『沈黙』のキリシタンは、何を拝んでいたのか?
 戦後日本「初詣」史――クルマの普及と交通安全祈願
 大阪万博と知られざる聖地
 日本人にとって「結び」とは何か――正月飾りに秘められた驚きの科学

Ⅳ さまざまな民俗学
 手帳のなかの庚申塔――宮沢賢治と災害フォークロア
 「青」のフォークロア――谷川健一をめぐる風景
 写真と民俗学者たち
 東北に向けた考現学のまなざし――今和次郎と今純三
 「百姓」のフォークロア――網野善彦の歴史学と「塩・柿・蚕」

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