老いと死をめぐる現代の習俗

棄老・ぽっくり信仰・お供え・墓参り

著者 佐々木 陽子
出版社 勁草書房
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2021/11/30
ISBN 9784326603435
判型・ページ数 A5・312ページ
定価 本体6,800円+税
在庫 品切れ・重版未定
老いて労働生産性から脱落し、死へ歩みだしたことを自覚するとき、人はどのように老いや死と折り合いをつけるのか。
「あの世」が存在するとの信念を共有する4つの習俗を「儀礼」の一環と捉え、その聞き取り調査を通じ、既存の宗教にも科学にも依拠せず、老いと死に折り合いをつけようとする現代日本における習俗の実相に迫る。
序章 老いと死をめぐる習俗から現代社会を問う
 1 科学が扱わない老いと死
 2 老いと死をめぐる四つの習俗
 3 習俗が現代社会へ問いかけるもの
 4 サムナーの「フォークウェイズ」とデュルケームの「儀礼」
 5 習俗のテーマに内在する「あの世」
 6 研究方法
 7 習俗の孕む負の面

第1章 「棄老」──民俗学的アプローチと文学的アプローチを用いて
 1 はじめに
 2 老いや「棄老」についての叙述
 3 「棄老」の民俗学的アプローチ
 4 「棄老」の文学的アプローチ
 5 おわりに

第2章 「ぽっくり信仰」と「嫁いらず信仰」
 1 はじめに
 2 「ぽっくり信仰」の先行研究
 3 「ぽっくり信仰」の実態──現地調査
 4 「ぽっくり信仰」という土俗的死生観
 5 「嫁いらず信仰」──現地調査から見えてくる三類型
 6 観音・地蔵と「嫁いらず信仰」
 7 介護嫁表彰と相続問題
 8 おわりに

第3章 「お供え」と「蔭膳」──不在の死者と不在の生者
 1 はじめに
 2 「お供え」と「蔭膳」の位置づけと先行研究
 3 「お供え」と「蔭膳」の調査から
 4 おわりに

第4章 「墓参り」──現地調査から見えてくる生者と死者
 1 はじめに
 2 死者は誰のものか
 3 「墓前飲食」──お盆を中心に
 4 無縁化・脱墓石化・公園化
 5 おわりに

終章 習俗が投げかけるもの
 1 四つの習俗が投げかける問題
 2 時間と記憶──四つの習俗と「あの世」
 3 習俗は消滅しないのか
 4 宗教的なるものと呪術的なるものとの関係
 5 世俗的な「あの世」

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