話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
良い死/唯の生【ちくま学芸文庫 タ57-1】
「病で死ぬとしてもその時までしたいことをし、楽をするのがよい」と考える著者が、安楽死・尊厳死を「良い死」とする思考を批判的に検討。
病を得、あるいは老衰のため身体や思考をうまく働かせられない人に、生きる価値がないと思わせてしまう現代社会。
「留保なしの生存」を妨げる種々の規範や価値が埋め込まれているこの社会を、「生きたいなら生きられる」社会へと変えていくには何が必要か。
「良い死」を追い求めるのはやめ、「唯の生」でよいではないかと呼びかける。
単行本『良い死』に、単行本『唯の生』の第5章~第7章を加えて文庫本とした決定版。
病を得、あるいは老衰のため身体や思考をうまく働かせられない人に、生きる価値がないと思わせてしまう現代社会。
「留保なしの生存」を妨げる種々の規範や価値が埋め込まれているこの社会を、「生きたいなら生きられる」社会へと変えていくには何が必要か。
「良い死」を追い求めるのはやめ、「唯の生」でよいではないかと呼びかける。
単行本『良い死』に、単行本『唯の生』の第5章~第7章を加えて文庫本とした決定版。
第1部 良い死
序章 要約・前置き
第1章 私の死
第2章 自然な死、の代わりの自然の受領としての生
第3章 犠牲と不足について
第2部 唯の生
第1章 死の決定について
第2章 より苦痛な生/苦痛な生/安楽な死
第3章 『病いの哲学』について
序章 要約・前置き
第1章 私の死
第2章 自然な死、の代わりの自然の受領としての生
第3章 犠牲と不足について
第2部 唯の生
第1章 死の決定について
第2章 より苦痛な生/苦痛な生/安楽な死
第3章 『病いの哲学』について