教養と生命【近代日本宗教史3】

大正期

著者 島薗 進
末木 文美士
大谷 栄一
西村 明
出版社 春秋社
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
シリーズ 近代日本宗教史
出版年月日 2020/11/20
ISBN 9784393299630
判型・ページ数 A5・274ページ
定価 本体3,200円+税
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近代日本宗教史の第三巻では、戦前文化の爛熟期である大正期を対象とした論考と、大正期の興味深いテーマを扱ったコラムを収録する。
一応の安定を見た近代日本では生に煩悶する青年という新たな知識人層が誕生した。
彼らによって宗教書が受容され、「教養としての宗教」が出現した。
読者層の誕生により、出版文化が隆盛し、霊能や身体技法が世間を賑わせた。
また、宗教的共同体による社会運動も近代の歪みのなかで発生する。
行政としては昭和に向けて神道が国民教化に全国的規模で取り組み始めたほか、近代最初の天皇の死により、明治神宮の創建や、大正天皇の即位式などが行われた。
第一章 総論――大正宗教史の射程 大谷栄一
第二章 大正の教養主義と生命主義 碧海寿広
第三章 心霊と身体技法――霊動するデモクラシー 栗田英彦
第四章 近代宗教とジェンダー――明治・大正期の女性と宗教 佐伯順子
第五章 地域社会と神社 畔上直樹
第六章 社会事業と宗教的共同体 永岡崇
第七章 天皇信仰の展開 藤本頼生
第八章 日系仏教の海外への拡がりと思想交流 守屋友江

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