日本思想史 【岩波新書 新赤版1821】

著者 末木 文美士
出版社 岩波書店
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
シリーズ 岩波新書 新赤版
出版年月日 2020/01/21
ISBN 9784004318217
判型・ページ数 新書・262ページ
定価 本体880円+税
在庫 在庫あり
古代から現代にいたるまで、日本人はそれぞれの課題に真剣に取り組み、生き方を模索してきた。
その軌跡と厖大な集積が日本の思想史をかたちづくっているのだ。
〈王権〉と〈神仏〉を二極とする構造と大きな流れとをつかみ、日本思想史の見取り図を大胆に描き出す。
混迷の今を見据え、未来のために紡がれる、唯一無二の通史。
はじめに――必須としての日本思想史

第一章 日本思想史をどう捉えるか
 1 日本思想史への視座
 2 日本思想史の構造――王権と神仏
 3 前提としての中国

Ⅰ 思想の形成〔古代〕 ~9世紀

第二章 日本思想の形成――飛鳥・奈良・平安初期
 1 律令と神話
 2 神々と仏法
 3 儒学と詩歌

Ⅱ 定着する思想〔中世〕 10~15世紀

第三章 儀礼化する王権と神仏――摂関・院政期
 1 王権と儀礼
 2 祭祀と信仰
 3 王朝の思想と文学

第四章 王権と神仏の新秩序――鎌倉期
 1 重層化する王権
 2 神仏の新秩序
 3 貴族・武士・隠者
 
第五章 中世文化の成熟――南北朝・室町期
 1 王権の再編と理論
 2 神仏と中世文化
 3 室町ルネサンス

Ⅲ 思想の多様化と変容〔近世〕 16~19世紀

第六章 大変動と再編――戦国・安土桃山期
 1 分裂から再統一へ
 2 一神教の衝撃
 3 大名と町衆

第七章 安定社会の構築――江戸初期
 1 新しい秩序を目指して
 2 神仏儒の時代
 3 多元化する倫理と文化

第八章 思想の一斉開花――江戸中期
 1 儒教的統治の具体策
 2 復古と革新
 3 学問と生活

第九章 ナショナリズムへの道――江戸後期
 1 国難と王権
 2 神道の躍動
 3 転換を求めて

Ⅳ 世界の中の日本〔近代〕 19~20世紀

第十章 日本的近代の形成――明治期
 1 国体の形成
 2 国体と神仏
 3 啓蒙と国粋

第十一章 戦争と思想――大正・昭和前期
 1 デモクラシーから総力戦へ
 2 受難と協力
 3 激動の中の哲学

第十二章 平和の理想と幻想――昭和後期
 1 平和と民主
 2 新しい政教関係
 3 知識人から大衆文化へ

むすび――幻想の終焉〔平成〕

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