新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
夏目漱石と西田幾多郎 【岩波新書 新赤版1667】
共鳴する明治の精神
「同窓生」であり、ベストセラー作家であり、禅に打ち込んだ──これまで論じられることは少なかったが、近代日本を代表する二人の知性の間には多くの共通点がある。綿密な考証により、彼らを包みこんでいた時代環境や知的ネットワークを解きほぐし、近代日本の思想課題を明らかにする、精神史的評伝。
序 章 西田はなぜ漱石に手紙を書いたのか
第一章 没落する家から生まれる独立の精神
1 没落する旧家
2 不孝不人情の息子
3 自由独立と反骨の精神
4 博士号拒否問題
第二章 人と知のネットワークのなかで
1 本科生と選科生
2 西田のネットワーク
3 漱石のネットワーク
4 時代を動かす人脈
第三章 一生の宿題となった公案の問い
1 鎌倉円覚寺でのすれちがい
2 漱石と父母未生以前の公案
3 西田と無字の公案
4 自覚される東洋
第四章 ベストセラーは何をもたらしたか
1 ベストセラー成立事情
2 漱石山房の文学者たち
3 京都学派の哲学者たち
4 父子を演じる師弟
第五章 戦争時代のメンタリティ
1 戦死者への想い
2 満韓旅行から第一次世界大戦へ
3 京都学派の戦争問題
4 闘争のなかの歴史
第六章 内省を表現するとはどういうことか
1 告白される心理
2 矛盾する論理
3 ロマンティックな内省
4 創出される日本語
あとがき
対照年表
参考文献
第一章 没落する家から生まれる独立の精神
1 没落する旧家
2 不孝不人情の息子
3 自由独立と反骨の精神
4 博士号拒否問題
第二章 人と知のネットワークのなかで
1 本科生と選科生
2 西田のネットワーク
3 漱石のネットワーク
4 時代を動かす人脈
第三章 一生の宿題となった公案の問い
1 鎌倉円覚寺でのすれちがい
2 漱石と父母未生以前の公案
3 西田と無字の公案
4 自覚される東洋
第四章 ベストセラーは何をもたらしたか
1 ベストセラー成立事情
2 漱石山房の文学者たち
3 京都学派の哲学者たち
4 父子を演じる師弟
第五章 戦争時代のメンタリティ
1 戦死者への想い
2 満韓旅行から第一次世界大戦へ
3 京都学派の戦争問題
4 闘争のなかの歴史
第六章 内省を表現するとはどういうことか
1 告白される心理
2 矛盾する論理
3 ロマンティックな内省
4 創出される日本語
あとがき
対照年表
参考文献