シリーズ〈本と日本史〉③ 中世の声と文字 【集英社新書864】

親鸞の手紙と『平家物語』

著者 大隅 和雄
出版社 集英社
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
出版年月日 2017/01/22
ISBN 9784087208641
判型・ページ数 新書・187ページ
定価 本体700円+税
在庫 お取り寄せ
本書が扱うのは、親鸞聖人の手紙や『平家物語』などの「声の記録」だ。その当時、文字を知らない大多数の民衆には「声」によって文化や思想が伝えられていた。親鸞聖人が遠隔地の弟子に向けて語りかけるように書いた、情感溢れる手紙を読み解き、当時の知識人と民衆の関係性を鮮やかに描き出す。 また、同時期に成立した『平家物語』にも触れ、「声」が「文字」として書き留められることで成立した中世文化の誕生の背景を解き明かす。日本中世史学の泰斗による、研究の集大成となる一冊。
まえがき―中世を体現する本

第一章 親鸞の著述
 第一節 主著『教行信証』
 第二節 和文の本と和讃
 第三節 手紙による問答
 第四節 信心を語る手紙
 第五節 自然法爾の法語
 第六節 経典としての消息集
第二章 中世の手紙
 第一節 我が子を案ずる母の心
 第二節 法然―念仏の信心を教える
 第三節 日蓮―信仰者の信念を伝える
 第四節 北條泰時―武家の自覚を説く
 第五節 恵信尼―深く秘めた信仰体験を明かす
 第六節 多様な文体と文字の工夫
第三章 世の移り行きを書く
 第一節 仮名文字で書く歴史
 第二節 合戦の顛末
 第三節 『愚管抄』が説く世の道理とその変化
 第四節 保元・平治の物語
 第五節 治承・寿永の乱
 第六節 琵琶法師の語り
第四章 平家の物語
 第一節 平朝臣清盛公のありさま
 第二節 東国と西国
 第三節 平家都落と木曾最期
 第四節 源氏の追撃と一ノ谷・屋島の合戦
 第五節 壇ノ浦の合戦と平家の滅亡
 第六節 世界の総てを見た女院

あとがき―中世の声と文字

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