原発 瞬楽永苦 【東西霊性文庫10】

日本社会のエートスと仏教の位相

著者 島崎 義孝
出版社 ノンブル社
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
出版年月日 2016/12/05
ISBN 9784866440019
判型・ページ数 B6・252ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 お取り寄せ
「核と人間」をテーマとしたこの作品を手にすれば、人間社会の業という十字架上に、いま自分たちが釘打たれているという自覚なしには、決して読み通すことはできないでしょう。現代の一禅僧が編んだ「核」問題のバイブルとして日本人必読の一冊 。
まえがき

第一章 ハイマートロス つばらつばらにものを思えば―Lost of the Homelands
 はじめに
 一 隠す、止める、麻痺させる
 二 故郷崩壊
 三 いわれなき避難―自然災害避難と原発避難
 四 原発(避)難民―ごちゃごちゃ
 五 「自主避難」の重層苦
 六 原発建設アンチテーゼの貫徹
 七 棄てられる故郷
 まとめにかえて

第二章 原発裁判 阿留辺幾夜宇和
 はじめに
 一 公共圏の射程―J・ハーバーマスの問題提起
 二 処々で展開されてきた原発裁判
 三 裁判官の気づき
 四 原子力規制委員会の判定基準
 五 二つの原発裁判
 六 「あるべきようは」
 まとめにかえて

第三章 地湧の菩薩たち
 はじめに
 一 原発への思い
 二 見える「原発」労働
 三 二様の「原発労働」
 四 資料から見る原発労働の実際
 まとめにかえて

第四章 縁起世界の原発 帝網重々主伴無尽
 はじめに
 一 地震と日本の位置
 二 原発と核兵器の関連
 三 専門家、企業家
 四 放射性廃棄物
 五 文明史のなかの原発―帝網重々主伴無尽
 六 不気味な穴―「おーい、でてこーい」の世界

あとがき

日本の原子力発電所所在地図
索引

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