仏教はどうやって生き残ったのか? 【日本仏教は仏教なのか?2】

サンガの和合と第一結集

著者 藤本 晃
出版社 サンガ
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
出版年月日 2016/12/01
ISBN 9784865640687
判型・ページ数 4-6・320ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 品切れ・重版未定
パーリ語聖典に基づき「お釈迦様の仏教」の壮大な歴史を辿る! 比丘サンガは、和合して何度も分裂の危機を乗り越えた。しかし仏滅によって、聖典の散逸という最大の危機に直面する。サンガはどうやって聖典をまとめたのか?「四大教法」を基準に結集した最初の仏典とは何だったのか? 日本仏教の源を辿る、シリーズ第二巻!
はじめに

第五章 サンガの和合と不和との分裂
 仏・法・僧が三宝
 不完全なサンガが宝
 サンガをつくる必要なし
 サンガを律する必要なし
 サンガ運営の戒律あり
 サンガ運営のコツは和合
 和合は何にも勝る基準か?―世間一般の場合
 和合は何にも勝る基準か?―比丘サンガの場合
 分裂はどちらも悪い?
 戒律と教えが悟りに至る人格成長の両輪
 『如何経』―サンガが和合にとどまるための教え
  言葉と内容の間違いに注意
 『サーマガーマ経』
  戒律より邪見が問題
  和合のための六つの法
 律蔵に説かれるサンガの和合と不和との分裂
  コーサンビーの破和合僧 
  デーヴァダッタの破和合僧
 サンガは生きた宝物
 コラム⑥破和合僧と部派分裂
第六章 四大教法
 「余命三ヵ月」
 四大教法
 第一の偉大な教法
  仏教は発展しない
  仏説ならば加える必要なし
 第二の偉大な教法
 第三の偉大な教法
 第四の偉大な教法
  口伝の重み
  口伝文化における師匠の権位
 経と律は確定していたか
  お釈迦様当時の律
  現在の律
  お釈迦様当時の経
  自利利他のために三十七菩提分
  教え損したものはない
  老と病を感受する
  自灯明法灯明
  最後の三ヵ月が老と病のオンパレード
  現在の経
 「経に引き合わせ律に照らし合わせて」に根拠あり
 漢訳が問題?
  漢訳は「法相」がお好き?
  「経と律の文言と言葉遣い」から「法相」へという危険
 コラム⑦サンスクリット語経典
第七章 聖典結集①聖典とは何か
 いつ結集したのか
  パーリ聖典が結集された
  結集がおこなわれた年代を確定しよう
  5W1Hの記録法は誰が始めた?
  古代西洋人の記録
  第三結集の時期から第二、第一結集の時期を遡る
 何を結集したのか
  数々の教えを束ねて整理した
  教えを分類する
  分類はさまざま
  ニカーヤnikayaは「グループ分け」
  Nikaya(ニカーヤ)という分類は、いつ始まったか
   物的証拠は「紀元前二世紀」
   情況(論理的)証拠は「第一結集で完璧に」
 経典が証拠になるか?
  長部の二経
  中部の三経
  漢訳経典
 経名は確定していなくて構わない
  ①最初から名前がついていたら、その経名は確定
  ②TPOで経名をつける場合は、経名が複数あり得る
  ③同じ内容を複数の相手に説く場合
  ④名前がないまま、内容だけで語り継がれるお経
  出家の覚え方と在家の覚え方
 「発展『仏教』史観」では時系列がメチャクチャ
  「発展史観」と「社会進化論」
  明治日本の仏教研究と「発展史観」
  聖書も大乗経典も「発展史観」でよいのだけれど
  仏教は二百年かけて徐々に発展した?
  偈頌が古くて散文が新しい?
  最初に結集されたものが今に伝わるパーリ聖典
 コラム⑧「仏教学」に修行なし
第八章 聖典結集②第一結集
 誰が結集したのか
  仏教だけが聖典を結集した
 第一結集
  マハーカッサパ長老
 どのようにけっ捜したのか
  「なぜ結集したのか」
  「どこで結集したのか」
  律も経も最初から5W1H
  サンガ分裂の予兆
  教えは一つ、サンガも一つ
 コラム9西洋人はなぜ涅槃を虚無と誤解したのか

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