教養としての仏教入門 【幻冬舎新書429】

身近な17キーワードから学ぶ

著者 中村 圭志
出版社 幻冬舎
ジャンル 入門・お経・実用 > 仏教入門、教養、法話
出版年月日 2016/09/30
ISBN 9784344984301
判型・ページ数 新書・259ページ
定価 本体840円+税
在庫 お取り寄せ
日本人にとって「縁起」「因果」「他力本願」「輪廻」「煩悩」という身近な言葉は、すべて仏教の言葉である。多くの家には仏壇があり、お盆になると帰省してご先祖様の墓参りをし、人が死ぬと仏式で葬式をあげる習慣がある。日本人は仏教でできているのだ。しかし、私たちの多くは毎日お寺に行ったり念仏を唱えたりはしない。では、仏教とは何か――。宗教を平易に説くことで定評のある著者が、日本人なら耳にしたことのあるキーワードを軸に仏教を分かりやすく解説。仏教の歴史、宗派の違い、一神教との比較など、基礎知識を網羅できる一冊。
まえがき

第一章 「無宗教」の中の仏教
 日本の文化でもある仏教 
 どの国でも人々の宗教意識は曖昧
 日本人の死後の世界は「天国」?
 『銀河鉄道の夜』の来世観はキリスト教?仏教?
 地上のユートピア化と輪廻
 日本人の中に生き続けている仏教

第二章 仏教のなじみやすさ―四つのポイント
 ポイント1 仏教は修行ゲームである
 ポイント2 仏教は相対主義的である
 ポイント3 仏教は死生観が多様である
 ポイント4 仏教は図像が豊富である

第三章 仏教のキーワード
 一 諸行無常―現実は変化する
 二 諸法無我―こだわるな
 三 一切皆苦―生命の構造
 四 涅槃寂静―ゴール設定
 五 輪廻転生―死後のファンタジー
 六 中道―極端を避ける
 七 縁起―因果と相互性
 八 空―大乗のモットー
 九 六波羅密―大乗的生き方
 一〇 菩薩―ヒーローのような求道者
 一一 釈迦と阿弥陀―救いの源泉
 一二 他力本願―自己の裏側
 一三 諸法実相―社会的リアリティ
 一四 即身成仏―シンボルの世界
 一五 不立文字―レトリックの世界
 一六 煩悩即菩薩―究極の現実主義
 一七 廻向―あなたから私へ、私からあなたへ

インテルメッツォ 仏教FAQ(よく聞かれる質問)

第四章 仏教の歴史と日本の宗派
 釈迦の生涯
 基本の教えとして伝わるもの
 テーラワーダ仏教 
 インドの大乗仏教
 東アジアの大乗仏教 
 日本仏教の宗派
 
第五章 仏教を通して学ぶキリスト教徒イスラム教
 比較① 悟りと神の正義
 比較② 釈迦、イエス、ムハンマド
 比較③ 修行、信仰、イスラム法
 比較④ 死と裁き

付論 『銀河鉄道の夜』の中の仏教
 
おわりに

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