話題の本【書評】(2024年9月~) - 2025.08.18
樂法
蜂屋賢喜代師は、真宗大学時代に清沢満之師の下で学び、大正の末期から昭和の中期にかけて大阪を中心に活躍した真宗大谷派の僧侶で、一末寺の住職として自らの貧苦と病苦に悩みながらも、熾烈な求道心をもって大道宣布に身を捧げ、それは、宗祖親鸞聖人の信に立って、その波瀾と苦汁に富んだ生涯を雄々しく生き抜かれた蓮如上人を思わすものがあったと言われており、生涯熱烈な思慕・敬仰を蓮如上人に捧げられていました。
『蓮如上人』は、石川県の大谷派寺院に生まれ、大谷大学教授をされた岩見護師の著書で、蜂屋賢喜代師が「私ガ死ンダラ此ノ書ヲ供養トシテ欲シイト思フ」と書き残されたほどの書です。
岩見護師のご家族の了解を得て、「聖人の恩徳を偲びて」とともに一書としてまとめたものが本書となっています。
蓮如上人(岩見 護)
追憶(蜂屋 敎正)
校訂者あとがき(名倉 幹)