再興!日本仏教

著者 正木 晃
出版社 春秋社
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
出版年月日 2016/06/28
ISBN 9784393106150
判型・ページ数 4-6・214ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 お取り寄せ
21世紀の宗教に求められる重要テーマは、個人の精神的な救済と社会的な規範の提供である。この視点から、「近代化」「内面化」「死後世界と霊魂」をキーワードに、日本仏教が社会貢献の面でいかに可能性に満ちた宗教であるかを解説。比較検討の対象は、日本仏教にとどまらず、チベット仏教・テーラワーダ仏教、さらにはキリスト教やイスラム教にも及ぶ。同時に、日本仏教の弱点や欠陥を指摘し、あわせて日本仏教再興の具体的な方法も提示する。
はじめに

第1章 近代化と日本仏教
 本章の概要
 宗教と近代化
 近代化とは何か
 近代化の前提条件と宗教
 近代化と宗教は相性がよくない
 共同体のための宗教VS個人のための宗教
 労働の価値
 キリスト教の労働観
 政教一致か政教分離か
 ブッダの労働観
 大乗仏教の菩薩は職業人
 一日作さざれば一日食らわず
 三階教の功罪
 チベット仏教
 売り物は仏教
 中国仏教の末路
 テーラワーダ仏教
 乞食者と福田
 鈴木正三の労働観
 易行による救済への道
 念仏と題目
 中世の民衆教化
 「土民」の仏教
 政治思想から宗教思想へ
 因果関係か果因関係か
 テーラワーダ仏教の経済観とカンボジアの悲劇
 明治維新以降の日本仏教と近代化
 日蓮宗とキリスト教 
 ポスト近代化

第2章 内面化の功罪と日本仏教
 本章の概要
 内面化とは何か
 知的なギャップが生む尊崇の念
 知を恐れる者たち
 日本の仏教界にも知を嫌う傾向が
 知的な仏教理解の功罪
 瞑想修業の待望
 瞑想オタク
 瞑想の罠にはまる
 思想化・哲学化への道
 モデルとしてのプロテスタンティズム
 修験道廃止令
 教義仏教>生活仏教
 教義仏教と生活仏教の使い分け
 新たな教義の創造―「新水子供養論」
 内面化の罪
 シンプル・イズ・ベスト?
 単純明快という罠
 祖師仏教の再評価
 仏教と暴力

第3章 死後世界と霊魂を考える
 緊急の課題
 明治時代の霊魂観
 輪廻=インド型宗教の前提
 ヒンドゥー教の霊魂観
 「アートマン(我)」とは何か
 ブッダは死後世界や輪廻を説いたか
 ヴィンニャーナ、ヴィジュニャーナ
 ミリンダ王の問い
 あるのは名辞のみ
 変化の根底にある同一性
 輪廻の主体はなにか
 五蘊相続説
 業は急に止まれない
 プドガラ
 如来蔵
 アーラヤ識
 インド密教の「大我」
 インド仏教の結論
 チベット仏教の立場
 心の本質
 不懐の心滴
 中国仏教の霊魂観
 中国人の霊魂観
 魂魄
 輪廻と中国人
 霊魂は不滅か否か
 論語も荘子も易も使って霊魂を擁護

あとがき

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