2024年10月書店売上 - 2024.11.01
日本古代呪術 【講談社学術文庫2359】
陰陽五行と日本原始信仰
古代日本において祭りや重要諸行事を支えた原理とは何か。白鳳期の近江遷都、天武天皇大内陵、高松塚古墳、大嘗祭、さらには沖縄に残る祭祀や伝承に秘められた幾重にも重なる謎を果敢に解きほぐしてゆく吉野民俗学の挑戦。日本原始信仰と陰陽五行思想の習合が生み出した古代日本社会の姿、そして外来思想を享受した古代人の思考と世界観に鋭くせまる。(解説・小長谷有紀)
※本書の原本は、1974年5月、大和書房より刊行されました。なお、今回の文庫化にあたっては、1975年12月刊行の増補版を底本とし、適宜、1994年2月刊の新装版を参照しています。
まえがき
序 章 古代日本人における世界像と現世生活像
1 古代日本人の特質
2 日本の祀りの特質=蛇型と巫女型
3 古代日本人における世界像
4 古代日本人における世界像と現世生活像
5 世界像の考察
6 現世生活像の考察
7 再び家について
第一章 日本原始信仰と陰陽五行説
1 陰陽五行説
2 日本原始信仰と陰陽五行説の関係
3 日本原始信仰と陰陽五行説の習合―信仰軸の多極多様化
第二章 女陰考──呪術における女陰
1 神話・伝承における女陰
2 信仰の対象としての女陰
3 呪術と女陰―呪物としての女陰
4 倭建命伝承と女の力
5 クラ考
6 菱形考
7 おわりに
第三章 白鳳期における呪術
1 天智天皇近江遷都の呪術
2 天武天皇崩御における呪術
3 私見高松塚壁画
第四章 私見大嘗祭
1 柳田国男『祭日考』について
2 私見大嘗祭
第五章 陰陽五行と諸祭祀・行事
1 正月子日の行事
2 能登気多大社の鵜祭り
3 奈良東大寺のお水取
4 補陀洛渡海と五行―紀州熊野の意味するもの
第六章 沖縄の祭り・伝承の中に潜む陰陽五行思想
1 沖縄石垣島の豊年祭
2 沖縄宮古島砂川の津波よけ神事
3 池間島の伝抄
4 井戸と竜宮
『日本古代呪術──陰陽五行と日本原始信仰』要旨
原本増補版へのあとがき
解 説 小長谷有紀
序 章 古代日本人における世界像と現世生活像
1 古代日本人の特質
2 日本の祀りの特質=蛇型と巫女型
3 古代日本人における世界像
4 古代日本人における世界像と現世生活像
5 世界像の考察
6 現世生活像の考察
7 再び家について
第一章 日本原始信仰と陰陽五行説
1 陰陽五行説
2 日本原始信仰と陰陽五行説の関係
3 日本原始信仰と陰陽五行説の習合―信仰軸の多極多様化
第二章 女陰考──呪術における女陰
1 神話・伝承における女陰
2 信仰の対象としての女陰
3 呪術と女陰―呪物としての女陰
4 倭建命伝承と女の力
5 クラ考
6 菱形考
7 おわりに
第三章 白鳳期における呪術
1 天智天皇近江遷都の呪術
2 天武天皇崩御における呪術
3 私見高松塚壁画
第四章 私見大嘗祭
1 柳田国男『祭日考』について
2 私見大嘗祭
第五章 陰陽五行と諸祭祀・行事
1 正月子日の行事
2 能登気多大社の鵜祭り
3 奈良東大寺のお水取
4 補陀洛渡海と五行―紀州熊野の意味するもの
第六章 沖縄の祭り・伝承の中に潜む陰陽五行思想
1 沖縄石垣島の豊年祭
2 沖縄宮古島砂川の津波よけ神事
3 池間島の伝抄
4 井戸と竜宮
『日本古代呪術──陰陽五行と日本原始信仰』要旨
原本増補版へのあとがき
解 説 小長谷有紀