大乗経典の誕生 【筑摩選書122】

仏伝の再解釈でよみがえるブッダ

著者 平岡 聡
出版社 筑摩書房
ジャンル 経典・聖典(学術的)
出版年月日 2015/10/15
ISBN 9784480016287
判型・ページ数 4-6・302ページ
定価 本体1,700円+税
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ブッダ入滅の数百年後に生まれた大乗経典はどんな発想で作られ如何にして権威をもったのか。そして、ブッダの思想や伝承とどのような関係があるのか。「仏伝」をキーワードに仏教史上の一大転機を実証的に探りつつ、そのダイナミズムを明らかにする。
凡例
略号表
はじめに

序 章  問題の所在
  一  初期経典と大乗経典との溝
  二  大乗仏教研究史と本書の視点
第一章 仏教理解の基盤
  一  インド仏教史
  二  仏教の典籍
  三  ブッダの生涯
第二章 大乗仏教成立の前提
  一  仏―ブッダの死と仏身観の変遷
      1 ブッダの死を巡る解釈―無仏の世か有仏の世か
   2 ブッダ観の変遷
  二  僧―伝統仏教教団との思想的対立
      1 三乗
      2 一世界一仏論
第三章 主要な大乗経典と仏伝
  一  大乗経典研究の基本的手法
  二  燃灯仏授記にはじまる成道と救済
  三  本生菩薩の追体験
  四  降魔成道
      1 降魔から成道への家庭
      2 成道に至る手段・方法
      3 成道時のブッダの情景
  五  涅槃
第四章 法華経と仏伝
  一  考察の前提
  二  法華経と仏伝との対応
  三  法華経の成立
      1 法華経の構造
      2 法華経編纂の意図  
終 章 大乗仏教、そして大乗経典とは?

おわりに
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