日野啓三 開高健 【日本文学全集21】

著者 池澤 夏樹 個人編集
出版社 河出書房新社
ジャンル 文学・随筆
出版年月日 2015/08/30
ISBN 9784309728919
判型・ページ数 4-6変・553ページ
定価 本体3,100円+税
在庫 お取り寄せ
世界の向こう側と人間の闇を探った二人の作家。 ベトナム戦争から始まる対照的な作品世界 「向う側へ行く」そう言い残して姿を消した特派員をめぐる短篇「向う側」、異界に通じる力を持った息子との交感を描く都市小説「ふしぎな球」、科学や思想、映画や音楽を参照しながら宇宙規模の思索を繰り広げる長篇エッセー『Living Zero』より「空白のある白い町」ほか、日野啓三の多面的世界と、前線に従軍し、緻密な観察・分析と濃密な文体で人間の「闇」を描き切った開高健の最高傑作「輝ける闇」など、ベトナム戦争を起点として、世界の「向う側」と人間の「闇」を探りつづけた二人の作家の傑作を精選収録。 第I期第9回配本
日野啓三
 向う側
 広場
 ふしぎな球
 牧師館
  *
 空白のある白い町
 放散虫は深夜のレールの上を漂う
 ホワイトアウト
 世界という音 ブライアン・イーノ
 イメージたちのワルプルギスの夜
 みずから動くもの(自然=機械=人間)
 球形の悲しみ
 ”ベトコン”とは何か

開高健
 輝ける闇
  *
 痛覚からの出発
 地図のない旅人

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