日本美術全集 4 密教寺院から平等院へ

平安時代Ⅰ

著者 伊東 史朗
出版社 小学館
ジャンル 美術
出版年月日 2014/12/30
ISBN 9784096011041
判型・ページ数 その他・規格外・303ページ
定価 本体15,000円+税
在庫 お取り寄せ
794年、新しい都・平安京が定められ、都の入り口に官寺として建立された東寺が、唐から密教をもちかえった空海に与えられます。以後、都とその周辺で造寺・造仏がさかんに行なわれるようになりました。神護寺の薬師如来立像をはじめ、室生寺の十一面観音菩薩立像や醍醐寺の聖観音菩薩立像や、東寺講堂で立体曼荼羅を構成する諸像、地方の寺院の像なども取り上げます。10世紀になると、寺院造立が漸減していきますが、その間も密教信仰は貴族たちの信仰として根付いていました。そして、摂関政治が最盛期を迎える10世紀後半、末法の世をまえに浄土教信仰が興隆し、摂関家をはじめとする貴族が競って大寺院を建立します。それら寺院に納められる仏像の製作のために、康朝や定朝ら仏師も大規模な仏所を構え、その需要に応えるようになりました。この時期に製作されたのが、同聚院の不動明王坐像や平等院鳳凰堂の阿弥陀如来坐像です。平安時代400年の間に各地でつくられた仏像をおよそ200体。さらに八幡神像など、仏教の影響を受けて造像されるようになった神像も多数紹介します。あわせて、仏像が収められた建築、荘厳具なども取り上げています。(小学館HPより)
はじめに

第一章 神護寺薬師如来像と遷都後の奈良
 平等院阿弥陀如来像に至る仏像史とその技法
 密教絵画から彫刻へ―曼荼羅・図像の請来と彫像化
 浄土の造形―阿弥陀浄土を中心に
 八幡神像の成立

第二章 密教像と初期浄土教像
 平安時代前期の国家と仏像
 密教法具について
 専業仏師の出現
 平等院鳳凰堂の特質

図版解説
関連年表
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