[新版] 宗教における思索と実践 【サンガ文庫】

著者 中村 元
出版社 サンガ
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
出版年月日 2012/10/01
ISBN 9784905425250
判型・ページ数 文庫・287ページ
定価 本体1,500円+税
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人類の智慧の蔵たらんことを標榜し、 世界の仏教の名著をここに収める 終戦4年目に刊行された本書は、当時の混乱した社会状況、思想状況を見据えた上で、宗教の思想と実践を鋭く説いている。著者の30歳代後半の意気込みと志気がうかがわれる歴史的名著が、文庫版となって刊行!
新版によせて
はしがき

序論 現下日本における伝統と思索
 一 過去の反省
 二 伝統
 三 唯物論の問題
 四 実存哲学と社会倫理
 五 社会倫理としての宗教

第一部 倫理の基底としての宗教
第一章 自己の自覚
 一 東洋における自己の自覚の問題
 二 自己の主体的把握
 三 仏教の無我説の真義
 四 万人一体験
 五 自己の存在の論証
 六 自他不二の倫理
 七 近代生活における自我の自覚
第二章 思想対立における自由と寛容
 一 思想対立の意義
 二 ヨーロッパにおける寛容の問題
 三 インドにおける寛容の問題
 四 インドにける寛容の思想
 五 将来における寛容の意義
 六 日本における思想の自由の問題 
第三章 慈悲
    愛との連関
第四章 平等
 一 平等の観念と仏教
 二 平等の観念の成立した社会的基盤
 三 原始仏教における平等の観念
第五章 生と死
 一 死の問題
 二 苦の超克
 三 生死の超越
 四 輪廻と解脱
 五 天の世界

第二部 人倫的組織における宗教活動

第一章 国家の理想
 一 原子仏教時代の国家
 二 原子仏教の国家観
 三 アショーカ王の政治理想
 四 中世の封建社会と仏教徒の国家論
 五 国家統治の具体的処問題
第二章 民俗の問題
 一 民族至上主義
 二 復古神道と民族主義
 三 古代インドにおける民族の問題
 四 アショーカ王と民族問題
 五 シナ・日本における宗教と民族意識
 六 国家指導者の場合
 七 結語
第三章 経済倫理
 一 職業における精励
 二 営利追求の問題
 三 他人に対する奉仕
 四 生産増強の方策
 五 日本仏教の職業倫理―鈴木正三の思想―
第四章 家族倫理
 一 序
 二 父家長的観念の排除
 三 両親に対する尊敬・扶養
 四 子に対する親の義務
 五 夫婦の道徳
 六 主従の道徳
 七 結語
第五章 社会事業
 一 社会事業を行うべき倫理的要請
 二 インド古代仏教徒の社会事業
 三 インド中世仏教徒の社会事業
 四 日本における社会事業
 五 社会事業の宗教性
結語
解説―奈良康良

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