浄土論註に聞く 第一巻 【千万人の聖典シリーズ24】

著者 美濃部 薫一
出版社 教育新潮社
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
シリーズ 千万人の聖典シリーズ
出版年月日 1985/04/10
ISBN 978400001279X
判型・ページ数 4-6・269ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 品切れ・重版未定
曇鸞大師によって著された『浄土論註』は親鸞聖人のおしえに大きく影響を与えており、『教行信証』は『浄土論註』より生まれたといっても過言ではない。本書はこの『浄土論註』を詳しく読み解き、親鸞教学の真髄にせまる一冊。
はしがき

浄土論註とはなにか
 序論
 一 『論註』の著者、曇鸞大師について
 二 『論註』の教学に導かれた祖師
  (一)『論註』の製作年代について
  (二)『論註』に学ぶ祖師方々
 三 曇鸞大師と親鸞聖人
  (一)浄土真宗の宗祖、親鸞聖人
  (二)親鸞上人が選んだ七祖の仏教史観
  (三)七祖の伝統と信心の己証
  (四)『選択集』によって『浄土論』次いで『論註』に学ぶ
  (五)『論註』によって『選択集』の誤解を解く
  (六)『論註』によって他力廻向の信心をあかす
  (七)『論註』によって還相廻向の教学を立てる
  (八)「他利利他の深義」によって、信心の原理、本願力廻向に触れる
  
浄土論註上巻に聞く
 一 『浄土論註』の題号と組織
  (一)題号
  (二)『論註』の選者
  (三)『論註』の組織
 二 易行不退の大道
  (一)『論註』は「易行品」から不退の信を聞く(易行道釈)
  (二)菩薩道の初地不退転を求める
  (三)永遠の喜びに生きる―信心は歓喜地の世界―
  (四)不退転地に住すれば、諸仏護念の世界が開かれる
  (五)本論「易行道釈」の研究課題
 三 優婆提舎としての『浄土論』及び『論註』
  (一)『浄土論』の題号を釈して(その一)
  (二)題号を釈して(その二)
  (三)『浄土論』の選号について
  (四)『大無量寿経』は生きている―優婆提舎と経体釈に思う―
  (五)『願生偈』の魂は永遠に響く
  (六)総説分の組織
  (七)『教行信証』にあらわれた優婆提舎の伝統
 四 我一心の自覚
  (一)天親菩薩の我一心の表白―『論註』の註解にふれて―
  (二)青春における人間の問いかけ
  (三)本当の自己との出遇い
  (四)迫ってきた死と信心
  (五)信を獲たという固執を破る
  (六)純粋なる廻心の様相―天親菩薩の廻心のことども―
 五 一心と五念門
  (一)歴史的直覚としての一心
  (二)一心の歴史的背景としての五念門
  (三)願生の一心
  (四)一心と三信
  (五)如来御自らの懺悔道とわが人生
  (六)願生心と欲生心
  (七)知恩報徳の信
  (八)人類救済の願いに生きる
 六 願生帰命の心―『論註』三念門の註解によせて―
  (一)礼拝門について
  (二)讃嘆門について
  (三)作願門について
  (四)念仏の救い
  (五)願生道を歩む
 七 『願生偈』は『大無量寿経』に依る
  (一)成上起下の偈義
  (二)永遠の顔
 八 国土荘厳の展開
  (一)純粋清浄なる世界
  (二)永遠にして広大なる世界
  (三)大慈悲の国
  (四)浄土のの環境性
  
あとがき

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