中近世の地域と村落・寺社

著者 深谷 幸治
出版社 吉川弘文館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2020/05/20
ISBN 9784642029636
判型・ページ数 A5・343ページ
定価 本体10,000円+税
在庫 在庫あり
中近世移行期における地域社会はどのような歴史を歩んできたのか。 近江の琵琶湖周辺や摂河泉の村々に残された古文書と景観などから、村落と寺社との関わりを丹念に分析。 村落内で宗教的な面だけでなく、領主との仲介や隣村との境界・利用に関する争論の際に影響力を行使した地域寺社の実態を浮き彫りにし、近世へと続く村落の体制をも解き明かす。
序章 本書の視角と問題認識

第1部 地域寺院と村落・地域権力
 第1章 地域寺院をめぐる秩序と慣習
  1  「下用帳」の実態
  2 金剛輪寺の米銭負担
  3 金剛輪寺の物的・人的・空間的負担
  4 地域寺院への賦課・負担の論理
 第2章 地域寺院長命寺と村落・権力
  1 長命寺「結解米下用」
  2 陣僧と礼銭
  3 船・船頭と諸物資
 第3章 地域寺院における寄進と仏事
  1 大原観音寺における寺領寄進と仏事
  2 大原観音寺における富の維持と負担平準化

第2部 戦国期村落と寺社
 第1章 戦国期の村落間漁業権・湖岸利用権相論
  1 漁業権相論
  2 湖岸利用権相論
 第2章 戦国期の地域寺院と門前村落
  1 門前の場としての性格
  2 門前との人的関係
 第3章 大嶋奥津嶋神社における在地寄進
  1 寄進の対象物
  2 寄進の目的
  3 寄進の保留部分

第3部 近世村落の階層・環境利用
 第1章 中近世移行期近江村落の役負担と階層
  1 村役負担
  2 公役負担
 第2章 近世前期村落の複数庄屋と多数年寄
  1 複数庄屋
  2 多数年寄
 第3章 近世前期村落の大仙陵古墳利用とその環境
  1 江戸時代の大仙陵古墳と周辺村落
  2 大仙陵古墳の池水利用と村落間相論
  3 大仙陵古墳の環境的利用
 終章 さらなる展望
  1 第一部の成果と課題
  2 第二部の成果と課題
  3 第三部の成果と課題

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