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中世真宗の儀礼と空間

現代の真宗儀礼に影響を与えながらも、今日とは様相を異にする中世の儀礼とは。儀礼の変遷と空間、礼拝対象の掛け軸について考察。

著者 山田 雅教
出版社 法藏館
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2021/11/20
ISBN 9784831879240
判型・ページ数 A5・380ページ
定価 本体6,200円+税
在庫 在庫あり
現代の真宗儀礼に影響を与えながらも、今日とは様相を異にする中世の儀礼とは。儀礼の変遷と空間、礼拝対象の掛け軸について考察。
序 章 中世真宗儀礼へのアプローチ――本書の視点と構成――
 一 現代社会と真宗儀礼/二 親鸞と儀礼/三 中世における真宗儀礼の歴史的変遷――尋有から覚如へ――/四 真宗の儀礼空間/五 中世真宗における礼拝対象掛け軸/六 光明本尊の成立をめぐって


◆第一部 中世における真宗儀礼の歴史的変遷とその堂空間

第一章 初期本願寺における儀礼――覚如を中心として――
 はじめに/一 覚恵臨終間際の礼讃/二 『拾遺古徳伝絵』から見た礼讃(その1)/三 『拾遺古徳伝絵』から見た礼讃(その2)/四 不断念仏と『報恩講私記』/五 儀礼の場/おわりに――覚如の儀礼観――

第二章 覚如における声明観形成の背景
 はじめに/一 覚如の声明観/二 「声、仏事をなす」の典拠をめぐって/三 「音声仏事」の思想/四 覚如の表現と浄土教文献/五 覚如と声明/六 天台声明における「声、仏事をなす」/七 五会念仏の影響/おわりに

第三章 儀礼空間としての山科本願寺
 はじめに/一 山科本願寺に参詣する/二 日常勤行に参詣する/三 恒例法要に参詣する/おわりに

第四章 弥陀と御影――中世念仏者の信仰意識と堂空間――
 はじめに/一 阿弥陀堂と御影堂の平面プランの違い/二 阿弥陀如来蔵をめぐって/三 祖師御影をめぐって/四 中世の念仏者にとっての「本尊」とその空間/おわりに


◆第二部 中世真宗の儀礼空間を荘厳する礼拝対象掛け軸

第五章 中世後期における佛光寺と本願寺の名号観――光明本尊と无㝵光本尊、そして六字名号――
 はじめに/一 光明本尊と无㝵光本尊、六字名号 概観/二 光明本尊の三名号/三 无㝵光本尊/四 六字名号/五 佛光寺と本願寺の名号観――相互の影響――/おわりに

第六章 中世の真宗における和朝の連坐像
 はじめに/一 分布と制作年代/二 妙源寺の光明本尊をめぐって/三 讃銘から見た連坐像の展開/四 太子先徳連坐像における源空以下の先徳像/五 高僧先徳連坐像の構成と次第相承/おわりに

第七章 中世の真宗における天竺・震旦の連坐像
 はじめに/一 天竺震旦連坐像の諸尊の配列から読み取れるもの/二 勢至菩薩と天竺の二菩薩/三 震旦の高僧たちの人選/四 震旦の高僧たちの像容/おわりに――本願寺系「七高僧図」への展開――

第八章 光明本尊の成立背景
 はじめに/一 真宗における聖覚と信空の認識/二 湛空と光明本尊との関係/三 釈迦弥陀二尊をめぐって(その1)/四 釈迦弥陀二尊をめぐって(その2)/五 「得大勢至」の信仰世界/おわりに

終 章 豊穣な中世の真宗儀礼
 一 真宗儀礼の歴史的変遷と両堂の空間/二 礼拝対象掛け軸が掛けられた空間/三 様々な礼拝対象掛け軸と真宗儀礼

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