鷗外没後100年の大発見。明治36年~大正7年、陸軍軍医総監・陸軍省医務局長時代の書簡29通を翻刻。「舞姫」「文づかひ」「興津弥五右衛門の遺書」「高瀬舟」ほか、軍医の視点で味わい直す関係作品も収載。
はじめに――軍医森鷗外の小説を味わう(石川 肇)
第Ⅰ部 軍医・森鷗外を知るために
第一章 佐藤恒丸と森鷗外(松田利彦)
第二章 鷗外「豊熟の時代」における軍医の素顔と作家の精神――佐藤恒丸宛書簡と「Resignation」の文学(林 正子)
第三章 鷗外を悩ませた戦地の患者運搬車(石川 肇)
第Ⅱ部 新発見 森鷗外の書簡――翻刻・読み下し・現代語訳
図版 鷗外が恒丸に宛てた最後の書簡 一九一八(大正七)年一二月二日
凡例
1 一九〇三(明治三六)年六月八日 書簡/封筒有
2 一九〇七(明治四〇)年一二月一二日 書簡・
恒丸から鷗外への葉書(1)一九〇八(明治四一)年一月二九日 葉書
3 一九〇八(明治四一)年三月一一日 書簡/『鷗外全集』収録(六五〇)
4 一九〇八(明治四一)年四月二七日 書簡
5 一九〇八(明治四一)年六月一三日 書簡/『鷗外全集』収録(六五四)
6 一九〇八(明治四一)年七月二〇日 書簡/『鷗外全集』収録(六五五)
7 一九〇八(明治四一)年九月一二日 書簡
8 一九〇八(明治四一)年一〇月二二日 書簡
9 一九〇八(明治四一)年一二月五日 書簡/『鷗外全集』収録(六六一)
10 一九〇九(明治四二)年一月二六日 書簡/『鷗外全集』収録(六六五)
11 一九〇九(明治四二)年二月一日 書簡
12 一九〇九(明治四二)年三月一七日 書簡
13 一九〇九(明治四二)年三月三一日 書簡
14 一九〇九(明治四二)年四月二二日 書簡
15 一九〇九(明治四二)年四月二九日 書簡
16 一九〇九(明治四二)年六月三日 書簡
17 一九〇九(明治四二)年七月九日 書簡
18 一九一〇(明治四三)年七月二九日 書簡/封筒有
19 一九一〇(明治四三)年一〇月二二日 書簡/封筒有
20 一九一一(明治四四)年四月一日 葉書
21 一九一一(明治四四)年五月二五日 書簡/封筒有
22 一九一二(明治四五)年二月八日 書簡/封筒有
恒丸から鷗外への葉書(2)一九一三(大正二)年八月一四日 葉書
23 一九一五(大正四)年一二月一〇日 葉書
24 一九一六(大正五)年二月二八日 書簡
25 一九一七(大正六)年九月一八日 書簡/封筒有
26 一九一八(大正七)年一月三〇日 書簡/封筒有
27 一九一八(大正七)年一一月二日 書簡/封筒有
28 一九一八(大正七)年一一月二四日 書簡/封筒有
29 一九一八(大正七)年一二月二日 葉書
第Ⅲ部 「軍医」をキーワードに味わう森鷗外の小説
舞姫
文づかい
鷗外猟史とは誰ぞ
杯
木精
花子
興津弥五右衛門の遺書
高瀬舟
おわりに――新発見、軍医森鷗外の書簡(石川 肇)