宗教認知科学(CSR)【ワードマップ】

認知・心理・進化の視点から宗教を読み解く

著者 藤井 修平
中分 遥
白岩 祐子
荒川 歩
出版社 新曜社
ジャンル 哲学・思想
シリーズ ワードマップ
出版年月日 2025/10/25
ISBN 9784788519008
判型・ページ数 4-6・259ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
神、儀礼、慰霊といった宗教現象から、予言や陰謀論などの日常的事象まで、認知・心理・進化の視点から捉えなおす宗教認知科学(CSR)。本書は宗教を読み解くための主要な理論と視点、宗教を形づくる要素の2部構成とし、60のキーワードを解説する。
序 章 宗教認知科学(CSR)とは●藤井修平

第Ⅰ部 宗教を読み解くための理論と視点
第1章 宗教を生み出す認知的基盤
1-1 アニミズム――文化・宗教・心理学的視座と現代的意義●池内裕美
1-2 パレイドリア――意味を創り出す知覚現象●高橋康介
1-3 素朴理論――世界についての直観的理解の諸相●藤井修平
1-4 心身二元論――心・身体・魂は別々のものか●藤井修平
1-5 心の理論――宗教的信念の認知的基盤●石井辰典
1-6 公正世界信念――秩序を求める心理とカルマ信仰との関連●村山 綾
1-7 言語の超越性――いま・ここ・わたしから解き放たれるこころ●橋本 敬
1-8 アイデンティティ融合――献身的行為者モデルと過激主義●縄田健悟

第2章 宗教認知科学(CSR)への諸立場からのまなざし
2-1 宗教心理学――個人差と社会/臨床との関係●荒川 歩
2-2 神経科学――脳の働きから宗教をいかに理解できるか●中谷裕教・藤井修平
2-3 進化生物学――進化の定義と数理モデル●柴﨑祥太
2-4 進化心理学――自然淘汰が心を生み、心が宗教を生む●新井さくら
2-5 文化進化論――二重継承理論、伝達バイアス、文化誘引●豊川 航
2-6 文化と生態学――人は自然をどう変え、自然は文化をどう育むのか●中臺亮介
2-7 文化系統学――文化の分岐・分類を推定する●久保京介
2-8 人類の進化と宗教の起源――宗教はいつ生まれ、どのように発展したか●藤井修平
2-9 発達心理学――超自然的能力に関する子どもと大人の理解●外山紀子
2-10 老年学――高齢期の世代性と宗教●田渕 恵
2-11 臨床・健康心理学――マインドフルネスに焦点を当てて●伊藤義徳
2-12 テキストマイニング――テキストから人間を「測る」●佐藤浩輔
2-13 フィールド実験――社会的妥当性と無作為化を備えた第三形態の実験●白岩祐子
コラム1 ライフヒストリー理論●瀧川諒子

第3章 宗教認知科学(CSR)の理論
3-1 ビッグ・ゴッド仮説――道徳を課す神と大規模社会の謎●坂本 剛
3-2 存在脅威管理理論――存在論的恐怖から社会的行動を説明する試み●脇本竜太郎
3-3 コストリー・シグナリング理論――宗教的行動の機能●石井辰典
3-4 二重過程理論――宗教と科学の両立を理解するために●山 祐嗣
3-5 宗教性の二様態理論――繰り返しと強烈な体験が宗教を伝える●藤井修平
3-6 行為者性検出――さまざまな事物に意図を感じる私たち●ターン有加里ジェシカ
3-7 最小反直観性――超常的存在の認知基盤●須山巨基

第4章 宗教的世界観の研究
4-1 超自然的行為者――神や仏に共通するものは何か●藤井修平
4-2 人生の意味――なぜ「全てに意味がある」と感じるのか●浦田 悠
4-3 死後世界――死後の生をめぐる人々の信仰・イメージ●白岩祐子
4-4 死生観――心理学領域の研究から●丹下智香子
4-5 畏敬の念――神秘を感じる心●高野了太
4-6 宗教的自然観――「宗教ならぬ宗教」を捉える●西脇 良
4-7 道徳――「神」の名のもとに善悪を決める?●松尾朗子
4-8 スピリチュアリティの心理学的研究――その意味と実証研究の軌跡●Masami Takahashi

第Ⅱ部 宗教を形づくる要素
第5章 行為と実践
5-1 入信――回心・入信研究の新たな形●松島公望
5-2 祈り――その効果とメカニズムの探求●袋本久美子
5-3 儀礼――人をつなぎ、社会をつくる仕組み●伴 碧
5-4 慰霊と追悼――慰霊がもつ現代的意味●白岩祐子
5-5 呪術――人はいつ、なぜおまじないをするのか●藤井修平
5-6 予言と占術――何が予言を信じさせるのか●荒川 歩
5-7 マインド・コントロール――メンバー管理の欺瞞的コミュニケーション●西田公昭
5-8 スピリチュアルケア/グリーフケア――無宗教社会における展開●高橋 原

第6章 場と人々とモノ
6-1 家族――プライベートな関係性における宗教●矢吹理恵
6-2 無宗教と無神論――不信仰のさまざまな形●岡本亮輔
6-3 聖なるもの――特別な力をもつと考えられるモノの認知科学●荒川 歩
6-4 お守り――願いと祈りの可視化●村上幸史
6-5 シャーマン――それは時代遅れの概念か●村上 晶
6-6 宗教と政治――超自然的な力と社会的権力●中分 遥
6-7 科学と宗教――科学の発展は宗教を否定するか●藤井修平
コラム2 ロボットと宗教●五十里翔吾

第7章 「宗教」的事象
7-1 幽体離脱――三人称視点の表象とクオリア●荒川 歩
7-2 憑きもの――心身の異常をどう説明するか●村上 晶
7-3 おばけ・心霊スポット――認知エラーと予測符号化●池田鮎美
7-4 妖怪――親しみ深い異界のものたち●高橋綾子
7-5 超常現象――人を惹きつけてやまない、科学では説明できない不思議なできごと●菊池 聡
7-6 陰謀論――心が陰謀を選ぶわけとその帰結●眞嶋良全
7-7 都市伝説――広まる話に共通するもの●柿沼舞花

事項索引
人名索引
編者・執筆者一覧

SHOPPING ご注文

2,800円+税

ネット書店で購入

SHARE シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 文庫5周年特設サイト

  • 仏教書販売研究会

  • 歴史書懇話会

  • 浄土真宗の法話案内

  • bookcover

  • mokoroku

  • detabase

  • バーゲンブック

  • 仏教のすすめ

  • Kinoden

  • Maruzen eBook Library

  • 寺院コム