今成元昭仏教文学論纂3 説話と仏教

『日本霊異記』『今昔物語集』などの「説話」を「説示の文学」と規定し、古代から中世への往生伝文学の過程を追う論考など。

著者 今成 元昭
出版社 法藏館
ジャンル 文学・随筆
シリーズ 著作集・全集 > 今成元昭仏教文学論纂
出版年月日 2015/07/30
ISBN 9784831833174
判型・ページ数 A5・407ページ
定価 本体12,000円+税
在庫 在庫あり
『日本霊異記』『今昔物語集』などの「説話」を「説示の文学」と規定し、古代から中世への往生伝文学の過程を追う論考など。仏教思想に立脚し、従来の説話観を覆した衝撃の論考集。
第I部 説話論 説示の文学

説話文学試論
説示の文学である説話
説話と説話文学
説話集の個性 編者の創意

第Ⅱ部 往生論 浄土への希求

末世からの超脱 摂関制下の仏教
日本文学における死後の世界 古代・中世の
日本文学に見る浄土
往生について
往生伝の世界
説話と軍記 往生話をめぐって
冥界見聞録 地獄編
熊野 霊界の入口

第Ⅲ部 古代説話の世界 日本霊異記から今昔物語集へ

日本霊異記の世界
日本霊異記 説話集の原点として
今昔物語集の不成立をめぐって
今昔物語集 古代説話の集大成
今昔物語集の兵説話をめぐって
源信の母 今昔物語集
今昔物語集の最澄話について

第Ⅳ部 僧伝の形成

仁忠撰『最澄伝』新考
香春神示験話覚書
高僧伝形成の一事情 日蓮伝の場合

第V部 中世説話の世界

中世の仏教説話と説話集
宝物集と日蓮遺文 小泉弘氏説の再検討
「渇仰」は本来仏教語 中世の文学作品にみる
仏教文学の中の女性
和歌と説話の世界
説話にえがかれた世界 和歌
説話にえがかれた世界 管弦

解説 仏教説話学の視界(小峰和明)

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