新聞掲載広告(2024年9月~) - 2025.08.22
江戸の終活 【光文社新書1025】
遺言からみる庶民の日本史
「お金よりほかに宝物はない!」
「一番大切なのは、当家の相続。お前のことは、その次だ」
武士や公家だけでなく、百姓や商人も書いたエンディングノートが面白い!
天下泰平の世の中で「家」が形成され、人々は近親者の死を間近で経験するようになった。
そして最期を悟った者は残される者を思い、自らが得た教訓を込めて遺書を記した。
それは万感の心情が表れた文章であるとともに、当時の社会が分かる貴重な「史料」である。
私たちが教わってきた歴史とは、有名人の業績と大事件のあらましだが、本書では教科書に載らない市井の人々の声に耳を傾ける。
遺書という史料を読むことで歴史学を体感しつつ、異なる時代の人生から今に通じるヒントを得る。
第2話 廻船問屋・相木芳仲
第3話 浪人・村上道慶
第4話 商人・武井次郎三郎
第5話 百姓・鯉淵加兵衛
第6話 豪商・戸谷半兵衛
第7話 河岸問屋・後藤善右衛門
第8話 百姓・安藤孫左衛門
第9話 廻船問屋・間瀬屋佐右衛門
第10話 農政家・田村吉茂
第11話 古着屋・増渕伊兵衛
第12話 魚問屋・片桐三九郎