寺社が語る秦氏の正体 【祥伝社新書553】

著者 関 裕二
出版社 祥伝社
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
シリーズ 祥伝社新書
出版年月日 2018/11/10
ISBN 9784396115531
判型・ページ数 新書・268ページ
定価 本体860円+税
在庫 お取り寄せ
渡来氏族・秦氏は、大陸の技術をもたらして栄えると、日本の宗教文化の形成に大きな足跡を残した。神社でいちばん数が多いとされるお稲荷さん、次に多い八幡社は、いずれも秦氏と関係が深い。

ところが秦氏の経歴は、謎の多い古代氏族の中でも、とくにわかっていない。聖徳太子に寵愛されたという秦河勝は、のちに播磨国坂越まで逃げ、現地で亡くなったと伝わる。彼はなぜ本拠地の京都に戻らなかったのか。

また秦氏の末裔でもある世阿弥は、『風姿課伝』に「秦河勝は鬼」と書いている。これは何を意味するのか。

本書は、隆盛をきわめたはずの秦氏が正史から消された理由を大胆に推理、日本古代史最大の暗部に迫る。
第1章 日本はお稲荷さんと八幡神社だらけという不思議
 神社に集う男と女
 京都の神社は渡来系ばかり? ほか

第2章 太秦広隆寺と祟る秦氏の謎
 聖徳太子と秦氏を結ぶ京都最古の寺
 広隆寺にユダヤの痕跡が隠されている? ほか

第3章 日本文化の基層をつくった渡来氏族=秦氏
 没落する秦氏
 「幡」と「秦」 ほか

第4章 秦河勝の聖者殺し
 蘇我入鹿も祟っていた
 『日本書紀』に書かれた壮大な絵空事 ほか

第5章 権力を捨てた秦氏が日本に残したもの
 荒ぶる仏法の守護神となった秦河勝
 新羅から来た神 ほか

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