畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史 【歴史文化ライブラリー460】

因果応報と悪道

著者 生駒 哲郎
出版社 吉川弘文館
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
シリーズ 歴史文化ライブラリー
出版年月日 2018/02/01
ISBN 9784642058605
判型・ページ数 4-6・233ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
中世人は、すべての人間が宿業を背負っていると考えていた。仏教の世界観である六道は、三善道(天・人・修羅)と三悪道(餓鬼・畜生・地獄)とに分かれ、罪業である殺生にも善悪の違いがある。六道の中でも三悪道について、前世・現世・来世の三世という概念や、因果応報の歴史から中世人の思考を紐解き、知られざる中世仏教史の世界へといざなう。
六道の衆生―プロローグ

敵討ち
 足利直義の現報
 武士の殺生と堕地獄
 『曾我物語』の敵討ちと因果応報)
地獄からの脱出
 『今昔物語集』の地蔵説話
 逆縁と結縁
 閻魔庁での救済
 蘇生と往生
畜生道の衆生
 愛欲と殺生
 愛欲と畜生道
 畜生道に堕ちた人々
 畜生の殺生
 畜生の敵討ち
餓鬼の転生
 『信貴山縁起絵巻』に描かれた信貴山
 さまざまな餓鬼
 『餓鬼草紙』に描かれた餓鬼の転生

三悪道の衆生―エピローグ

あとがき
参考文献

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