聖徳太子の真相 【祥伝社新書525】

著者 小林 惠子
出版社 祥伝社
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2018/01/10
ISBN 9784396115258
判型・ページ数 新書・193ページ
定価 本体800円+税
在庫 お取り寄せ
「七カ国の王」を名乗った突厥の達頭は六世紀末、中国史上から忽然と姿を消す。そして倭国に現われ、倭王となった。この達頭こそ、後に聖徳太子と呼ばれる人物の“正体”である。 聖徳太子は倭王=天皇として即位する条件を兼ね備えていた。にもかかわらず、史書には一言も記されていない。それはなぜなのか。 また達頭とは、そもそも何者なのか。本書では、これまで不詳だった、その出自をも明らかにしていく。 大陸では隋が滅亡して唐が興り、半島では高句麗、百済、新羅の三国が割拠。激動の七世紀、聖徳太子こと達頭の生涯を描く。
まえがき―激動の七世紀

第一章 聖徳太子(達頭)の出自
 騎馬民族とは何か
 ササン朝ペルシアと突厥
 聖徳太子とササン朝ペルシア王を結ぶ「冠」
 騎馬民族エフタルの倭国到来
 達頭の出自と秦氏   ほか
第二章 海を超えて倭国へ向かう
 倭国王が不在だった時代
 達頭、新羅勢を撃って倭国を救護する
 法隆寺建立の真相
 全アジアを制覇するという野望
 『書紀』の鵲と孔雀は何を暗示しているのか 
 中国史上から姿を消した達頭
第三章 聖徳太子は倭王だった
 達頭の倭国入りに抵抗する新羅
 なぜ聖徳太子は「天皇」として記録されなかったのか
 法隆寺錦に描かれた騎士のモデル
 キリスト生誕六〇〇年
 太子像の髪型は何を物語るのか   ほか
第四章 山背王朝の興亡
 山背の即位は、すぐには実現しなかった
 高向玄理とは何者か
 後継者をめぐる争いがあった
 山背と倭王を争った田村の正体
 百済武王=田村=舒明   ほか
第五章 聖徳太子の血脈
 水面下の暗闘
 孝徳(軽皇子)に山背を滅ぼす動機が生まれる
 予言された危機
 百済武王の死
 王のごとく振る舞う蘇我蝦夷   ほか

あとがき

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