空海に出会った精神科医

その生き方・死に方に現代を問う

著者 保坂 隆
出版社 大法輪閣
ジャンル 日本仏教 > 真言宗系(密教含む)
出版年月日 2017/01/10
ISBN 9784804613918
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 お取り寄せ
聖路加国際病院、精神科医の著者は、空海の生き方に魅了され、そこに現代の社会病理を解決するヒントがあると思い至る。本書は各章それぞれを「《表》 空海の生涯をみる」「《裏》 現代の問題をみる」 「《まとめ》 空海が現代をみたら」という、3つの部分によって構成される。うつ、いじめ、自殺、SNS依存、少子高齢化などの問題の解決のヒントを、日本仏教の偉人・空海の生き方から探る。
【本書の構成について】

はじめに─空海との出会い
 精神科医として感じていた「壁」/弘法大師=空海が腑に落ちる/高野山大学大学院で空海思想を学ぶ/空海の生涯を《表》、現代の問題を《裏》として対比したい

第1章 子供は愛情をもって育てるもの
 第1章《表》 空海の生涯をみる
  ○空海の誕生 ○空海の育てられ方
 第1章《裏》 現代の問題をみる
  ●現代にみられる未熟な育て方 ●現代にみられる虐待─虐待死の8割は3歳以下
 第1章《まとめ》 空海が現代をみたら

第2章 思春期は悩むもの
 第2章《表》 空海の生涯をみる
  ○空海はなぜ退学したのか? ○大学中退後の空海 ○モラトリアム人間としての空海
 第2章《裏》 現代の問題をみる
  ●現代にみられるいじめ問題 ●いじめ防止のためには ●ゼロ・トレランス政策
 第2章《まとめ》 空海が現代をみたら

第3章 青年期は夢を持つもの
 第3章《表》 空海の生涯をみる
  ○遣唐使船─唐での活動
 第3章《裏》 現代の問題をみる
  ●現代の高校生と将来への考え方
 第3章《まとめ》 空海が現代をみたら

第4章 壮年期はコミュニケーションするもの
 第4章《表》 空海の生涯をみる
  ○空海と最澄の交流と決別〈Ⅰ空海と最澄の決別の始まり/Ⅱ密教観の違い/Ⅲ修道観の違い〉
 第4章《裏》 現代の問題をみる
  ●現代におけるコミュニケーション ●インターネット時代のコミュニケーション・スタイル ●「SNS依存症」とは? ●「SNS依存症」の分類
  第4章《まとめ》 空海が現代をみたら

第5章 中高年期はうつ病に注意するもの
 第5章《表》 空海の生涯をみる
  ○空海はうつ病だった? ○第1回目のうつ病=「空海生年四十、期命尽くべし」 ○第2回目のうつ病=「人、金剛にあらず」 ○第3回目のうつ病=「両楹夢に在り、三泉忽ちに至る」
  第5章《裏》 現代の問題をみる
  ●現代におけるうつ病と自殺問題〈Ⅰ自殺研究班(保坂班)の研究成果/Ⅱゲートキーパーへの啓発・研修/Ⅲ「こころの安全週間」の制定/Ⅳ在宅介護者のうつ病とその対策/Ⅴ介護うつへの対策〉
 第5章《まとめ》 空海が現代をみたら

第6章 円熟期は社会を見つめるもの
 第6章《表》 空海の生涯をみる
  ○空海の円熟期─『即身成仏義』を読む ○空海の円熟期─空海と東寺の関係について〈Ⅰ東寺の創建について/Ⅱ嵯峨天皇と空海の関係について/Ⅲ東寺時代の空海〉
 第6章《裏》 現代の問題をみる
  ●現代の円熟期─40歳代、50歳代をどう生きるか? ●現代の円熟期─断捨離のすすめ ●現代の円熟期─ソーシャル・サポートの構築を ●現代の円熟期─2度目の人生を愉しむ
 第6章《まとめ》 空海が現代をみたら

第7章 死はプロデュースするもの
 第7章《表》 空海の生涯をみる
  ○空海の死に方 ○密教と一般的な仏教の死生観
 第7章《裏》 現代の問題をみる
  ●現代人の死に方 ●わが国におけるがん告知と末期医療 ●がんの告知と精神症状 ●余命期間が短いほど、誰もそれを奪ってはいけない ●エンディング・ノート ●「自律性」が保たれている時に余命期間を知るべきだ ●死後の世界をどう信じるか? ●病気のスピリチュアルな意味 ●最近出会った素晴らしい死に方
 第7章《まとめ》 空海が現代をみたら

付 録 フィクションの世界の空海論について
あとがき

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