新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
売茶翁の生涯
本書は、僧臭を脱却して、しかも俗臭に堕ちない禅僧で煎茶道の祖とあおがれる売茶翁(一六七五~一七六三)の生涯をまとめた初の伝記(英語版)を年代順に整理し、書きあらためた日本語訳版。
京の東山、東福寺や三十三間堂、聖護院などの景勝地に自在に茶店をもうけ、茶代を飲む者にゆだね茶禅一味の宗風を開き、最後はみずから茶道具を焼却したという売茶翁の生きざまや思想は、伊藤若冲や池大雅ら当代文化人を魅了してきた。謎に包まれた「茶神」の人生と思想を、その墨蹟や書簡からひもといていく。
プロローグ
売茶翁との出会い
売茶翁の伝記資料
売茶翁の生涯の時期区分
第一章 肥前時代
誕生
肥前の風土と環境
黄檗僧として得度
化霖道龍と独湛性瑩
高山寺に惹かれる
仙台での修行
律学を学ぶ
師に随行
大潮元皓
龍津寺に居す
自誡的な人柄
第二章 京都へ
売茶翁が注目される理由
京の都
消息不詳の十数年間
藩主の弟への手紙
各宗の指導者たちとの交流
幻幻庵
萬福寺の内情に通じる
第三章 東山で茶を売る
通仙亭
『対客言志』
京の文人たちが見た売茶翁
江戸時代の茶の種類
売茶翁の茶の背景にあるもの
日本人が生産した煎茶
越渓茶
京の文人たちとの交流
売茶翁の茶の精神
売茶翁の漢詩
景勝地での茶の商い
第四章 肥前に戻る
草川玄道への手紙
大潮元皓と売茶翁
大坂屋敷詰め
第五章 在家居士として
居士号「高遊外」
帰京
湯屋谷の永谷宗円
双ヶ丘時代
相国寺林光院での十年間
大典顕常
宇野明霞
売茶翁の茶道具
彭城百川
『自賛三首』
糺の森を逍遥して
売茶翁の侍者たち
唯一の著作
臨川寺
新長谷寺
東岩倉
高芙蓉
第六章 最後の十年
聖護院村で交流した友人たち
黄檗僧、独湛性瑩への想い
およしへの手紙
茶道具の焼却
百拙元養
質素に生きる
池大雅
伊藤若冲
翁を案じる女性たち
第七章 最晩年
無住と大用
観性尼
安田是誰
古道浄寛
老齢を超越した境地
最期までの数か月
『売茶翁偈語』
エピローグ 地方の有力な支持者たち
新たに知られた交流
松波治部之進と津田治部之進
石川永庵と伊藤若冲
付録 廬同の『茶歌』
参考文献/図版所蔵一覧/売茶翁年譜・京都地図/著者・訳者あとがき/索引(人名・地名)
売茶翁との出会い
売茶翁の伝記資料
売茶翁の生涯の時期区分
第一章 肥前時代
誕生
肥前の風土と環境
黄檗僧として得度
化霖道龍と独湛性瑩
高山寺に惹かれる
仙台での修行
律学を学ぶ
師に随行
大潮元皓
龍津寺に居す
自誡的な人柄
第二章 京都へ
売茶翁が注目される理由
京の都
消息不詳の十数年間
藩主の弟への手紙
各宗の指導者たちとの交流
幻幻庵
萬福寺の内情に通じる
第三章 東山で茶を売る
通仙亭
『対客言志』
京の文人たちが見た売茶翁
江戸時代の茶の種類
売茶翁の茶の背景にあるもの
日本人が生産した煎茶
越渓茶
京の文人たちとの交流
売茶翁の茶の精神
売茶翁の漢詩
景勝地での茶の商い
第四章 肥前に戻る
草川玄道への手紙
大潮元皓と売茶翁
大坂屋敷詰め
第五章 在家居士として
居士号「高遊外」
帰京
湯屋谷の永谷宗円
双ヶ丘時代
相国寺林光院での十年間
大典顕常
宇野明霞
売茶翁の茶道具
彭城百川
『自賛三首』
糺の森を逍遥して
売茶翁の侍者たち
唯一の著作
臨川寺
新長谷寺
東岩倉
高芙蓉
第六章 最後の十年
聖護院村で交流した友人たち
黄檗僧、独湛性瑩への想い
およしへの手紙
茶道具の焼却
百拙元養
質素に生きる
池大雅
伊藤若冲
翁を案じる女性たち
第七章 最晩年
無住と大用
観性尼
安田是誰
古道浄寛
老齢を超越した境地
最期までの数か月
『売茶翁偈語』
エピローグ 地方の有力な支持者たち
新たに知られた交流
松波治部之進と津田治部之進
石川永庵と伊藤若冲
付録 廬同の『茶歌』
参考文献/図版所蔵一覧/売茶翁年譜・京都地図/著者・訳者あとがき/索引(人名・地名)