浄土真宗と近代日本

東アジア・布教・漢学

著者 川邉 雄大 編著
出版社 勉誠出版
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2016/03/31
ISBN 9784585210320
判型・ページ数 A5・567ページ
定価 本体8,000円+税
在庫 お取り寄せ
幕末明治期、外国船来航および開国にともない、キリスト教が流入した。浄土真宗の僧たちは香港や上海で出版された漢訳洋書・聖書を参考にして排耶書を執筆したり、漢学塾で最新の国際情勢を手に入れたり、その人脈を活かして明治新政府との関係構築の上で大きな役割を果たしてきた。特に九州北部は、キリスト教徒の存在や薩摩・琉球における禁教政策のため、浄土真宗にとって布教の「最前線」だった。幕末明治期を中心として、九州・沖縄における浄土真宗の対外活動と内部革新から、日本近代化の過程を探る。
まえがき(川邉雄大)

○ 論文篇
第一部 浄土真宗と政治
 第一章 咸宜園経世学と月性の西本願寺時務論(西江錦史郎)
 第二章 第一次宗教法案と東本願寺―唐津高徳寺資料の紹介―(町泉寿郎)

第二部 浄土真宗と漢学
 第一章 廣瀬旭荘の堺開塾と門下生のネットワークについて(溝田直己)
 第二章 日本宗教史における学寮と布教(高山秀嗣)
 第三章 幕末明治期の真宗僧と漢学―咸宜園から東京帝国大学へ―(川邉雄大)

第三部 排耶論と仏教近代化
 第一章 十九世紀中国における改革論の段階的変化と在華宣教師(中村聡)
 第二章 福澤諭吉と排耶蘇教問題(中村聡)
 第三章 最後期の排耶書「防邪訓」の意味するもの(中村聡)

第四部 海外布教と文化交流
 第一章 明治期の琉球における真宗法難事件(川邉雄大)
 第二章 明治期における東本願寺の清国布教(川邉雄大)
 第三章 『東瀛詩選』編纂に関する考察(川邉雄大)

○ 附録 資料篇
総説(川邉雄大)
善教寺蔵・小栗憲一「琉球日記」(三島秀亮浄書) (川邉雄大・町泉寿郎)
善教寺蔵・小栗憲一「琉球応接綴込」 (川邉雄大)
善教寺蔵・小栗憲一「琉球出張 対辨筆記 秘密実録」(川邉雄大)
善教寺蔵・「田原法水略歴」 (川邉雄大)
善教寺蔵・「田原法水紀功碑」(草稿) (川邉雄大)
『朝野新聞』・『読売新聞』真宗法難事件関聯記事 (川邉雄大)

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