新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
仏師たちの南都復興
鎌倉時代彫刻史を見なおす
平氏一門によって一夜のうちに灰燼に帰した南都は、いかにして復興されたのか。朝廷・摂関家・幕府・寺家それぞれの思想や意図を明らかにするとともに、多くの作例から復興造像と仏師たちの関連性を探る。造像の担い手を運慶ら慶派中心で論じる従来の学説に一石を投じ、新たな鎌倉時代彫刻史の地平を広げる。
プロローグ 焼亡と復興、それは何をもたらしたのか
Ⅰ 南都・京都・鎌倉―復興と朝廷・幕府・寺家
一 平安後期の南都
1 平安後期の東大寺の修造
2 平安後期の興福寺の再建
3 平安後期の南都仏教
二 王法・仏法の交差点
1 復興の構造
2 文治の大仏開眼供養と後白河法皇
3 建久の東大寺供養と源頼朝
4 建仁の東大寺供養と後鳥羽上皇
5 摂関家にとっての南都復興
三 寺家と勧進
1 東大寺の勧進―勧進上人と勧進所
2 興福寺と勧進
3 勧進の時代
四 復興の主役とその意図・思惑
Ⅱ 南都復興の経過
一 第一期―養和元年から大仏開眼供養まで
1 焼亡に至る経緯
2 復興計画の策定
3 大仏の修復
二 第二期―大仏開眼供養後から建仁の東大寺供養まで
1 興福寺主要堂宇の再建
2 文治・建久前半の東大寺
3 興福寺供養と建久の東大寺供養
4 建久後半の両寺復興
5 東大寺南大門金剛力士像の造立と建仁の東大寺供養
三 第三期―元久元年から安貞元年まで
1 重源の死と栄西の就任
2 興福寺北円堂と東大寺東塔の造像
四 第四期―終盤の復興
1 東大寺講堂
2 十三世紀後半の状況
Ⅲ 仏師たちの南都復興
一 第一期の仏師動向と仏師選定
1 養和元年の興福寺造仏割り当て
2 鎌倉勝長寿院の造像と成朝
二 第二期の興福寺における仏師動向と仏師選定
1 興福寺東金堂造像を巡る成朝と院性(尚)の争い
2 興福寺西金堂の釈迦如来像と運慶
3 興福寺南円堂造仏と康慶
4 興福寺供養と仏師たち
三 第二期の東大寺における仏師動向と仏師選定
1 大仏光背の制作
2 建久の東大寺供養と東大寺大仏殿内諸像の造立
3 東大寺南大門金剛力士像の造立と建仁の東大寺供養
四 第三期・第四期の仏師動向と仏師選定
1 興福寺北円堂造像における運慶一門
2 快慶と東大寺復興
3 東大寺東塔四仏の造立
4 東大寺講堂の造像
Ⅳ 南都復興の造形世界
一 南都復興造像の評価史
1 明治から昭和戦前の研究動向
2 戦後の研究動向
二 南都復興造像の主要仏師とその評価
1 南都復興の主要仏師―慶派の独壇場か
2 仏師への評価
3 「正系三派体制」と南都復興造像
三 南都復興の造形世界
1 現存作例の状況―「偏見」しかできない南都復興
2 南都復興による造形世界を復元する(1)―興福寺の復元
3 南都復興による造形世界を復元する(2)―東大寺の復元
4 南都復興の造像世界総見
エピローグ 南都復興造像総括から新しい彫刻史像構築へ
註
あとがき
参考文献
索引
Ⅰ 南都・京都・鎌倉―復興と朝廷・幕府・寺家
一 平安後期の南都
1 平安後期の東大寺の修造
2 平安後期の興福寺の再建
3 平安後期の南都仏教
二 王法・仏法の交差点
1 復興の構造
2 文治の大仏開眼供養と後白河法皇
3 建久の東大寺供養と源頼朝
4 建仁の東大寺供養と後鳥羽上皇
5 摂関家にとっての南都復興
三 寺家と勧進
1 東大寺の勧進―勧進上人と勧進所
2 興福寺と勧進
3 勧進の時代
四 復興の主役とその意図・思惑
Ⅱ 南都復興の経過
一 第一期―養和元年から大仏開眼供養まで
1 焼亡に至る経緯
2 復興計画の策定
3 大仏の修復
二 第二期―大仏開眼供養後から建仁の東大寺供養まで
1 興福寺主要堂宇の再建
2 文治・建久前半の東大寺
3 興福寺供養と建久の東大寺供養
4 建久後半の両寺復興
5 東大寺南大門金剛力士像の造立と建仁の東大寺供養
三 第三期―元久元年から安貞元年まで
1 重源の死と栄西の就任
2 興福寺北円堂と東大寺東塔の造像
四 第四期―終盤の復興
1 東大寺講堂
2 十三世紀後半の状況
Ⅲ 仏師たちの南都復興
一 第一期の仏師動向と仏師選定
1 養和元年の興福寺造仏割り当て
2 鎌倉勝長寿院の造像と成朝
二 第二期の興福寺における仏師動向と仏師選定
1 興福寺東金堂造像を巡る成朝と院性(尚)の争い
2 興福寺西金堂の釈迦如来像と運慶
3 興福寺南円堂造仏と康慶
4 興福寺供養と仏師たち
三 第二期の東大寺における仏師動向と仏師選定
1 大仏光背の制作
2 建久の東大寺供養と東大寺大仏殿内諸像の造立
3 東大寺南大門金剛力士像の造立と建仁の東大寺供養
四 第三期・第四期の仏師動向と仏師選定
1 興福寺北円堂造像における運慶一門
2 快慶と東大寺復興
3 東大寺東塔四仏の造立
4 東大寺講堂の造像
Ⅳ 南都復興の造形世界
一 南都復興造像の評価史
1 明治から昭和戦前の研究動向
2 戦後の研究動向
二 南都復興造像の主要仏師とその評価
1 南都復興の主要仏師―慶派の独壇場か
2 仏師への評価
3 「正系三派体制」と南都復興造像
三 南都復興の造形世界
1 現存作例の状況―「偏見」しかできない南都復興
2 南都復興による造形世界を復元する(1)―興福寺の復元
3 南都復興による造形世界を復元する(2)―東大寺の復元
4 南都復興の造像世界総見
エピローグ 南都復興造像総括から新しい彫刻史像構築へ
註
あとがき
参考文献
索引