戦後70年と宗教 【リーラー「遊」vol.9】

著者 北島 義信
出版社 文理閣
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2015/11/10
ISBN 9784892597718
判型・ページ数 A5・708ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 品切れ・重版未定
歴史的現在の視点にたって親鸞聖人を読み解くこと、浄土真宗の現代化という課題について、総合的に取り組む『リーラー「遊」』。 今号は「戦後70年と宗教」をテーマに、宗教や社会、歴史学など多角的方面からの論考を収録する。
巻頭言 非僧非俗を生きる―親鸞の仏道―…山崎龍明

Ⅰ戦後七〇年と宗教、その思想的基盤
戦後七〇年と親鸞の思想
 ―『顕浄土真実教行証文類』「化身土文類」から学ぶもの―…北島義信
戦後七〇年と東北アジア平和共同体実現のための役割…朴光洙
文明評価のための操作概念として
 ―〈滑らかな空間の論理〉とその射程―…黒田壽郎
ウブントゥと飲み食い…松本祥志
新自由主義時代の「自由」の様相と「自由」の連帯
 ―共同再運動の可能性を模索しつつ―…李贊洙
日本の市民宗教―R・ベラーの比較宗教の視座―…奥田和彦
エコロジーと宗教―戦後七〇年を回顧する―坂東行和
真宗大谷派「教勢調査」雑感…寺林脩

Ⅱ戦後七〇年と政治・社会・歴史
戦後七〇年に問われる国家の道義性
 ―「千百年の後に成就するのは鴻基を開くは」―…眞田芳憲
原発政策をめぐる戦後七〇年の軌跡
 ―科学と価値の問題にふれて―…安斎育郎
日本国憲法と都市計画―戦後七〇年を迎えて―…波多野憲男
朝鮮人「強制連行」問題を学び直す
 ―北の地方都市での体験から見えてくるもの―…佐々木健
戦禍の歴史から日本は何を学んだのか
 ―ローカルヒーローに見る沖縄の戦後七〇年―…山本伸

Ⅲ戦後七〇年と教育・思想
「戦後七〇年」と教育についての断想…伊藤彰男
戦後七〇年と三浦綾子の『銃口』
 ―「教育基本法第一五条(宗教教育)」理解の手がかりに―…北島信子
子どもと他者…藤原和好

Ⅳ戦後七〇年と文学
歴史の中の亡霊
 ―李永平の小説に見る戦争の記憶―…李有成
写真が示す暴力の姿、詩的贖罪
 ―林永得(Wing Tek Lum)の『南京虐殺:詩集』…單徳興
『淑女と僧侶』における誘惑と悟り…傅雋
カズオ・イシグロの流動的世界観における戦争の記憶とアイデンティティについて…陳重仁
「李陵」と「戦陣訓」―李陵を中心に―…永井博

研究論文
国際法における格差をめぐる試論
 ―経済的格差是正措置から国際公益における新たな権利の獲得へ変容・変質―…中田達也
世界を旅し日本近代を見つめた水彩画家、三宅克己について…森芳功

随想
生の実感―ラフティング体験から見えてくるもの
西藏・祈りの旅…渡辺淳
ソウル法要紀行…北畠知量

法話
仏教不思議の教え…水谷葵

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