空海

著者 高村 薫
出版社 新潮社
ジャンル 日本仏教 > 真言宗系(密教含む)
出版年月日 2015/09/30
ISBN 9784103784081
判型・ページ数 A5・188ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 お取り寄せ
空海は二人いた。民間信仰に息づく弘法大師を含めると、つまりは三人か。 劇場型宗教リーダーとして、国土経営のブルドーザーとして生き、死しては民間信仰の柱として日本人の心を捉えてやまぬ男。わが国の形而上学の基礎を築き、治水事業の指揮まで執った千二百年前のカリスマ。一人の人間にそれを可能にしたのは一体何だったのか。それは後進国ゆえの使命感か、はたまた天の導きか。空海の足跡を髙村薫がカメラ片手に辿る思索ドキュメント。
初めに

第1章 千二百年の時空を遡る
不思議な明るさをもつお山/「幽地」の原初の姿に迫る
第2章 私度僧の時代
官吏への道をなげうって/全身に「明星」が飛び込んできた/仏教的直観を「言語化」するために
第3章 入唐
狭き門をくぐり波濤を越え/密教の発想と曼荼羅への衝撃/滞唐二年、見るべきものは見つ
第4章 空海、表舞台に躍り出る
最澄との埋めがたい溝/鎮護国家の修法を行うカリスマとして/言語で世界を創造する/身体体験に裏打ちされた言語宇宙/曼荼羅こそ即身成仏の証明
第5章 二人空海
社会事業家としての顔/カリスマ説法と深遠な経論との落差/高野山へ――巨星の最期
第6章 空海、弘法大師になる
真言密教の空洞化/神格化された空海/浄土信仰の霊場として
第7章 高野浄土
貴族たちは高野山を目指す/高野聖とお大師さん
第8章 祈りのかたち
お不動さんと現世利益ヘの希求/死や病を抱えてお大師さんと出会う路/「空海」が「空気」になった
第9章 再び高野へ
山それ自体が祈りの対象に/オウム真理教はどこで間違ったか
第10章 終着点
ハンセン病患者と大師信仰の深いつながり/時代に追い越されて/民衆の中で息づく空海
終わりに

特別対談
参考・引用文献/取材協力者一覧

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