日本精神史 上

著者 長谷川 宏
出版社 講談社
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
出版年月日 2015/09/08
ISBN 9784062194617
判型・ページ数 4-6・496ページ
定価 本体2,800円+税
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長くヨーロッパの文化と思想を研究対象としてきた著者は、ここ20年ほど、日本の文化と思想の研究にとりくみ、その流れを歴史的に追跡してきました。その成果がついに一書にまとまったのが、本書『日本精神史』です。 テキストとして残された思想をはじめとして、土器や銅鐸、仏像、建築、絵巻、庭園など、あらゆる文化を渉猟し、縄文時代から江戸時代の終わりまでを、流麗な文体で描く、まさに畢生の大作。思想も絵画も仏像も、ひとしく日本の精神の歴史としてとらえ、あらためて、日本とはなにかを問いかける清新な傑作と言えます。
はじめに
第一章 三内丸山の巨大建造物―巨大さに向かう共同意識
第二章 火炎土器と土偶―土にこめられた美と祈り
第三章 銅鐸―弥生人の共同性
第四章 古墳―国王の威厳
第五章 仏教の受容―霊信仰と仏像崇拝
第六章 『古事記』―その文学性と思想性
第七章 写経―漢字の形と意味の崇拝
第八章 『万葉集』―多様な主題、多様な表現
第九章 阿修羅像と鑑真和上像―天平彫刻二体
第十章 最澄と空海と『日本霊異記』―求道と霊験
第十一章 『古今和歌集』と『伊勢物語』―雅びの世界
第十二章 浄土思想の形成―仏を念じて極楽に往生する
第十三章 『枕草子』と『源氏物語』―平安朝文学の表現意識
第十四章 『今昔物語』と絵巻物―庶民の世界へのまなざし
第十五章 東大寺の焼失と再建―乱世を生き抜く行動力
第十六章 仏師・運慶の新しい造形意識―その新しい造形意識
第十七章 法然と親鸞―万人救済の論理
第十八章 『正法眼蔵』―存在の輝き

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