新刊チラシ(2025年刊行分) - 2025.05.08
唯識
心の探求12話
阿修羅像の寺で知られる奈良の興福寺の元貫首(かんす)の著者が教える「唯識」の入門書。
心の内面を極限まで突き詰めた「唯識」仏教は難しいと思われているが、その教えは現在を生きる私たちの糧となり、日常にも活きてくる。
釈尊依頼、仏教は「心」に強い関心を寄せてきたが、中でも唯識仏教は、心への関心をいっそう先鋭化し、すべてを心の要素に還元して考えるようになった。
私たちが自覚している いわゆる「心」は、実は表面的なものであり、その表面心を無意識の深層領域が支えるという構造になっていると考え、
この深い心の領域を「阿頼耶識(あらやしき)」と称し、過去を保存して現在と未来の行為を発出する私たち人間の「生存の基盤」であると考えた。
前半は入門者でも親しめるような唯識の発祥と沿革から解説し、俳句や和歌も、小説を引用し、チャートやイラストなども用いてイメージしやすいように工夫し、
表層心から深層心へと分け入り、阿頼耶識の入り口まで導く。
後半はいよいよ唯識の本質である心の最深層である第七未那識を経て、第八阿頼耶識の世界へ誘う。
複雑で難しい唯識哲学を諸仏典や諸文芸などでイメージを呼び起こしながら理解を深めていく、著者ならではの解説で初めて唯識を学ぶ人にも無理なくついてこれる1冊である。
心の内面を極限まで突き詰めた「唯識」仏教は難しいと思われているが、その教えは現在を生きる私たちの糧となり、日常にも活きてくる。
釈尊依頼、仏教は「心」に強い関心を寄せてきたが、中でも唯識仏教は、心への関心をいっそう先鋭化し、すべてを心の要素に還元して考えるようになった。
私たちが自覚している いわゆる「心」は、実は表面的なものであり、その表面心を無意識の深層領域が支えるという構造になっていると考え、
この深い心の領域を「阿頼耶識(あらやしき)」と称し、過去を保存して現在と未来の行為を発出する私たち人間の「生存の基盤」であると考えた。
前半は入門者でも親しめるような唯識の発祥と沿革から解説し、俳句や和歌も、小説を引用し、チャートやイラストなども用いてイメージしやすいように工夫し、
表層心から深層心へと分け入り、阿頼耶識の入り口まで導く。
後半はいよいよ唯識の本質である心の最深層である第七未那識を経て、第八阿頼耶識の世界へ誘う。
複雑で難しい唯識哲学を諸仏典や諸文芸などでイメージを呼び起こしながら理解を深めていく、著者ならではの解説で初めて唯識を学ぶ人にも無理なくついてこれる1冊である。
はじめに
序章
1話 唯識仏教とその祖師たち
心の宗教
唯識とは
インドの祖師
唐(中国)の祖師
日本の祖師
法相柱
2話 さまざまな心の捉え方
初期仏教の「心」
倶舎仏教の「心」
唯識仏教の「心」
八識の構造①
八識の構造②
第一章 表面心の探求
3話 前五識 五つの感覚世界
目、耳、鼻……
前五識の認識
認識の仕組み
前五識と第六意識
前五識に相応する心所
4話 第六意識は「わが心」
対象の了別
広縁の識①
広縁の識②
意識の種類
認識の仕組み
5話 第六意識をめぐって
意識の重要性
第三能変
第六識の社会性(または、社会生活の最前線)
五十一心所
退屈心の克服
第二章 深層心の探求
6話 自己愛の根源 第七末那識
末那識は意識下の自己中心性
末那識の性質
第二能変
末那識と第六識の関係
7話 第七末那識をめぐって
深層の自己愛という人間観
世親菩薩による末那識の確定
良遍僧都による末那識の理解
第七識の天識得智(第七末那識から平等性智へ)
8話 第八阿頼耶識 わが心深き底あり
阿頼耶とは
「蔵」の三義
一切種子識
初能変
第八阿頼耶識の転識得智
9話 第八阿頼耶識をめぐって①
阿頼耶識の性質
種子について①
種子について②
種子余聞
第八阿頼耶識の具象化
10話 第八阿頼耶識をめぐって②
生存の基盤
阿頼耶識をめぐる死と生①
阿頼耶識をめぐる死と生②
暴流の喩え
八識倶起
第三章 唯識仏教に学ぶ
11話 五姓各別 唯識の教えと成仏
「仏教」の三義
仏性と成仏
五姓各別
無姓有情
12話 人人唯識
人人唯識 認識される世界は人それぞれ
人人唯識と社会生活
錯集成文(錯り集まり、文を成す)
序章
1話 唯識仏教とその祖師たち
心の宗教
唯識とは
インドの祖師
唐(中国)の祖師
日本の祖師
法相柱
2話 さまざまな心の捉え方
初期仏教の「心」
倶舎仏教の「心」
唯識仏教の「心」
八識の構造①
八識の構造②
第一章 表面心の探求
3話 前五識 五つの感覚世界
目、耳、鼻……
前五識の認識
認識の仕組み
前五識と第六意識
前五識に相応する心所
4話 第六意識は「わが心」
対象の了別
広縁の識①
広縁の識②
意識の種類
認識の仕組み
5話 第六意識をめぐって
意識の重要性
第三能変
第六識の社会性(または、社会生活の最前線)
五十一心所
退屈心の克服
第二章 深層心の探求
6話 自己愛の根源 第七末那識
末那識は意識下の自己中心性
末那識の性質
第二能変
末那識と第六識の関係
7話 第七末那識をめぐって
深層の自己愛という人間観
世親菩薩による末那識の確定
良遍僧都による末那識の理解
第七識の天識得智(第七末那識から平等性智へ)
8話 第八阿頼耶識 わが心深き底あり
阿頼耶とは
「蔵」の三義
一切種子識
初能変
第八阿頼耶識の転識得智
9話 第八阿頼耶識をめぐって①
阿頼耶識の性質
種子について①
種子について②
種子余聞
第八阿頼耶識の具象化
10話 第八阿頼耶識をめぐって②
生存の基盤
阿頼耶識をめぐる死と生①
阿頼耶識をめぐる死と生②
暴流の喩え
八識倶起
第三章 唯識仏教に学ぶ
11話 五姓各別 唯識の教えと成仏
「仏教」の三義
仏性と成仏
五姓各別
無姓有情
12話 人人唯識
人人唯識 認識される世界は人それぞれ
人人唯識と社会生活
錯集成文(錯り集まり、文を成す)