話題の本【書評】(2024年9月~) - 2025.09.25
原始天台教学の研究
章安灌頂の思想推求
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智顗が大成した天台教学を、弟子灌頂はどのように継承したのか。灌頂による教学伝受は後世にどういった影響を及ぼしたのか。以上の観点に立ちながら智顗と灌頂の思想的相違を明らかにする。付・大本『四教義』巻一~巻四訳註。
序 論
第一部 『観音玄義』に関する問題
第一章 観音菩薩の階位──吉蔵説と『観音玄義』説を中心に
附論1 湛然による観音菩薩階位解釈と証真の会通
第二章 観音菩薩の三種名字について
第三章 『観音玄義』における釈迦と弥勒の同時発心・共超劫説について
第二部 智顗の教学と章安灌頂の思想
第四章 天台教学における十種三法について──智顗から灌頂への思想変遷
第五章 『法華文句』における不退転
第六章 七種二諦説の展開──章安灌頂の説と後代の解釈を中心として
第七章 天台教学における三蔵菩薩の修行論──章安灌頂による師説伝受の一側面
第八章 二鳥倶遊について
第九章 大論十種戒における一、二の問題点
第三部 『涅槃経』五行説の受容
第十章 智顗の教学における菩薩の階位と章安灌頂──初地の異名
第十一章 天行について
第十二章 智顗の教学における病行について
第十三章 章安灌頂による病行の解釈とその問題点
附論2 涅槃宗の学匠による『涅槃経』の戒受容──中国南北朝期における釈解を中心に
第十四章 天台教学における『涅槃経』の戒受容──自行五支と護他十戒を中心として
結 論
附録 大本『四教義』巻一~巻四訳註
あとがき
索 引