仏教の起源 【日本仏教は仏教なのか?1】

著者 藤本 晃
出版社 サンガ
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
出版年月日 2015/06/01
ISBN 9784865640205
判型・ページ数 B6・264ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 品切れ・重版未定
『サンガジャパン』VoL、16~VoL、18(2014年)VoL、20(2015年)(サンガ)に連載した「日本仏教は仏教なのか?」を改稿したものです。
序章
日本仏教は仏教なのか?
   浄土真宗の現在
   日本仏教の現在
   現代日本仏教を研究する二つの流れ
   日本仏教とは何か
   仏教とは何か
   釈尊の教えが曖昧?
   大乗仏教の起源の問題
   新訳聖書とイエスの問題
   釈尊とイエス
   心のバイアスを取り除こう
   その情報は確か?
   本書全三巻の構成
   コラム①仏教者の仏教嫌い?

第一章
仏教「思想」はすべて釈尊一代の真理
   初期仏教経典はどれだけが釈尊自身のものか ①釈尊が語った言葉は何か
   初期仏教経典はどれだけが釈尊自身のものか ②釈尊が説いた教えはどれか
   十二縁起は最初から十二項目
   韻文が新しい?-経典の新古に関する迷信
   古い韻文に後代に展開した思想が見られる?
   無理な解釈
   三界説を前提とする四沙門果説が「最古層」の韻文にすでに見られる
   釈尊の直説を素直に学ぼう
   コラム②四沙門のピースを探せ - お釈迦様はパズルがお好き

第二章
パーリ語聖典が釈尊の直説
   何ごとも「発見」当初は誤解だらけ
   二千六百年前のインドの歴史書
   釈尊の年代があやふや?
   パーリ聖典聖典の信憑性
   暗記資料は残りにくい
   アショーカ王の法勅碑文
   パーリ語
   マガダ語
   自分の言葉
   パーリ聖典にたくさんの方言あり
   パーリ語が「マガダ語」
   誰がパーリ語(≒マガダ語)で説法していた
   パーリ語は釈尊がつくった仏教標準語
   コラム③パーリとサンスクリット

第三章
インダスの継承者
   仏教のルーツ
   インダス文明
   アーリア人
   アーリア人の文化 - ヴェーダの伝承はあやふや
   バラモンとカースト制度
   バラモン祭祀とヒンドゥ教
   インドにおけるインダス文明とアーリア人とバラモンの正しい立場
   最新のインダス文明研究の成果
   都市国家のネットワーク
   王も神官もいない民主国家
   武器よさらば
   文明の連続と断絶
   インダスとアーリアの断絶と連続
   ヴェーダではなく仏教文献を調べよう
   日種族
   日種族の祖先はオッカーカ王
   王家とバラモン
   バラモンの中身は変わった
   仙人修行から堕落したのがバラモン
   ヴェーダ改竄
   土着インドの日種族が、入植したアーリア人の歩みをも見ていた
   ラーフラという名前
   束縛はバンダナだけど
   ラーフラちゃん
   後継ぎは「日月光にも勝る者」
   インダスの遺物
     印章に瞑想のシンボル
     インダス遺跡と仏教精舎の建築プラン
   インダスの継承者は釈尊と仏教
   コラム④地面の下

第四章
諸仏の系譜
   無限の過去があった
   輪廻から卒業する生命
   独覚の記録
   過去仏の記録
   過去仏の遺跡?
   賢劫過去仏の遺跡
   賢劫過去仏を釈尊が語る
   ブッダは一時代・一世界に一人だけ
   独覚聖者に師匠も弟子もなし
   「同時代」にブッダは一人だけ現れる
   「一世界eka-lokadhatu」って何?
   過去仏と現在仏が重なる? - 過去仏の情報は現在仏が教えた
   過去仏塔は現在仏以降に建てられた - 遺骨ははじめからない
   教えが続く間がそのブッダの時代
   「一仏時代」の終わり
   「一仏時代」の新たな始まり
   ブッダと真理の出現を素直に喜ぼう
   劫とは何か
   文明とは何か
   過去が地面に埋まっている
   結界制定は解除から
   今ここにすべてがある
   コラム⑤仏教は宇宙論がお好き

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